外壁塗装の見積もりの基本を解説!相場を知り工事内容をチェック

一戸建てを持ったら、10年から15年に一度はやらなくてはいけないのが外壁塗装です。外壁塗装には100万円前後の高額な費用がかかるのに、悪徳業者に引っ掛かってしまう方もいるのが現実です。

満足できる外壁塗装を行うためには、見積もりの時点で業者を見極めることがとても大切です。この記事では、外壁塗装の見積もりを取る時に失敗しないコツや、見積書で見るべきポイントについて詳しく解説します。

外壁塗装の見積もりは複数社に依頼しよう

外壁塗装を依頼するときには、見積もりを複数の会社に依頼することがとても大切です。1社だけではその業者が悪徳業者でも見分けることはまずできません。

しかし、複数の会社に依頼すれば、見積書の内容や金額から、信頼できる会社かどうかを見極めることができます。まずは、複数の会社に見積もりを依頼するメリットについて詳しくお伝えします。

外壁塗装の費用は業者によって変わる

外壁塗装には、法律によって定められた上限金額などの規制は一切ありません。定価がない世界なので、業者によって費用が大きく変わる場合が少なくありません。場合によっては、同じ塗料で同じ回数塗るのに10万円以上の価格差が生じる場合があります。

とはいえ、職人の世界の人件費や、使う塗料や薄め液、はけやローラーなどの道具の価格に大きな差はありません。

リフォーム業界の素人には、外壁塗装の適正価格の相場はよくわからないのが現状です。しかし、複数の業者から見積もりを取ることで、素人でもおおよその相場を把握することができます

相場を把握して、適正価格での外壁塗装を行うためにも、複数の会社から見積もりを取ることをおすすめします。

一括見積もりサイトなら簡単に依頼できる

複数の会社から見積もりを取ると言っても、自分で逐一リフォーム会社や外壁塗装会社を当たるのでは、手間がかかり過ぎてしまいます。そこでおすすめなのが、一括見積もりサイトです。

外壁塗装の一括見積もりサイトであれば、たった数分の入力作業だけで、複数の会社からの見積もりを簡単に取り寄せることができます。

入力する内容は、建物の種類や面積などの外壁塗装をする物件の情報と、依頼者の連絡先だけです。簡単な手間で複数の会社を比較できるのでぜひ利用してみましょう。

無闇に何社も見積もり依頼を出すのは避ける

一括見積もりサイトから取り寄せられるのは、おおよその見積書だけです。実際にいくらかかるのか、業者に来てもらって詳しく調査してもらわないとわかりません。

一括見積もりサイトから返事が来ても、返事をくれた全ての業者に詳しい見積もりを依頼するのはやめておきましょう。

複数の業者に詳しい見積もりをしてもらったとしても、実際に外壁塗装をお願いできるのは1社だけです。せっかく来てもらって、詳しく見積もりをしてもらったのに、お断りしなければいけない業者が出てきてしまいます。

また、業者が来たときに対応する手間も正直なところかなりかかります。詳しい見積もりを依頼するのは、多くても3社程度にしておいた方がいいでしょう。

外壁塗装の見積書のチェックポイント

外壁塗装の見積書が届いたら、適正な見積書を出している業者か、悪徳業者か見極めるためのチェックポイントがいくつかあります。外壁塗装の見積書で絶対にチェックするべきポイントについて詳しくお伝えします。

外壁塗装の内訳は書かれている

まず、詳細な内訳が見積書に記載されているかどうかを確認しましょう。「外壁塗装一式」などとして、総額のみを記載しているような見積書はNGです。

外壁塗装に必要な工程とそれぞれの単価、実際に外壁塗装を行う面積に応じた総額がきちんと記載されているかどうかが大切なポイントです。

足場代以外は1平方メートル当たりの単価も必要です。この他に、軒天の張替えの工事やコーキング(シーリング)の張替えも同時に行うのであれば、その内訳や単価も記載されているか細かく確認しましょう。

塗装は3回行われるか

外壁塗装の見積書では、塗装が下塗り1回と上塗り2回の合計3回行われるかどうかを確認しましょう。外壁塗装は基本的に3回塗りが必要です。

1回目の下塗りは、2回目と3回目の仕上げ塗りの塗料とは違う、下塗り専用の塗料を使います。以前に塗られた塗料の塗膜には、汚れや水をはじく効果があるので、その上に直接新しい塗料を塗ってもすぐに剥がれてしまいます。

そこで、前の塗料の効果を消して、新しい塗料が外壁に密着しやすくなるように、下塗り用塗料をあらかじめ塗っておく必要があります。

上塗りが2回必要な理由は、1回だけでは下塗り塗料や以前の塗料が透けて見えてしまうことがあるためです。また、塗膜に2回塗りで厚みを出すことで、外壁塗装の耐久性を高める効果もあります。

手抜きをする業者の中には、塗料の種類が1回の仕上げ塗りだけで大丈夫だと言って、1回塗りしかしない業者もいます。しかし、仕上げ塗りが1回だけですむ塗料はありません。下塗りから合計3回の塗りの工程が入っているかどうか、しっかりチェックしましょう。

内訳に不明な工程が混じっていないか

詳細な内訳書が提示されても、その中によくわからない工程が入っていないかも確認しておきましょう。基本的に、外壁塗装の見積書の内訳として入っていなければいけないのは次の項目です。

  • 足場代
  • 高圧洗浄
  • 養生
  • 下地処理
  • 下塗り
  • 中塗り・上塗り
  • 破風
  • 軒天
  • 廃棄費用などその他費用

上記の費用は一般的な費用なので、業者によって項目名が違ったり、工程が違う場合もあります。例えば、養生と下地処理を一つの項目として記入する業者もあります。しかし、大体は上記の流れで外壁塗装は進みます。

よくわからない項目が入っていて、質問してもお茶を濁されてしまうような場合には、必要がない工程を入れて費用をかさ上げされている可能性があります。悪徳業者の可能性もあるので、不明な項目のある業者は選ばないようにしましょう。

塗料のメーカーや名前まで記載されている

外壁塗装に使う塗料のメーカーや、名前が見積書に記載されているか確認しましょう。塗料は種類によって耐久性や機能性が大きく変わるので、単価が大きく違ってきます。

安物を使われてしまうと、通常は10年程度の外壁塗装の耐久性が10年持たないこともあります。見積書にしっかりとメーカーや塗料の名前が記載されていれば、信頼性のないものを使われる心配はありません

見積書に記載されていない場合には、直接業者に聞いてみて、しっかりとして回答が得られなければ、その業者を選ぶのはやめておきましょう。

作業をする面積は妥当か確認

外壁塗装をする面積が、正しく記載されているかどうかよく確認しましょう。通常は、依頼主では外壁の大きさを測ることができないので、業者の言いなりになってしまいます。

悪徳業者の多くが、面積を多く見積もって費用をかさ上げしようとします。面積が適正かどうかは、家の延べ床面積でおおよそ次のように見積もることができます。

延べ床面積外壁面積
20坪(66.2平方メートル)100~109平方メートル
25坪(82.8平方メートル)110~119平方メートル
30坪(99.3平方メートル)120~129平方メートル
35坪(115.9平方メートル)130~139平方メートル
40坪(132.4平方メートル)140~149平方メートル
45坪(149.0平方メートル)150~164平方メートル
50坪(165.5平方メートル)165~180平方メートル

延べ床面積に対する外壁の面積は、建物の形でも変わるので、一概には言えません。しかし、上記の表から40平方メートル以上外壁の面積を広く見積りされた場合には、他の業者の見積書と比較してみることが大切です。

外壁塗装の保証は含まれているか

通常、外壁塗装には保証があります。保証の内容が適正な内容で、信頼できるものかどうかもよく確認しましょう。外壁塗装で保証してもらえる内容は次のような内容がほとんどです。

  • 塗装の剥がれ
  • 膨れ
  • 変色

ただし、紫外線による変色は外壁塗装では避けられないので保証の対象外になります。

保証の年数は、1年保証から30年保証まで業者によって様々です。ただし、30年持つ外壁塗装はあり得ないので、30年保証をうたう業者には気を付けましょう。

また、万が一、その業者が倒産しても保証してもらえるのかどうかも確認しておきましょう。業者の独自の保証であれば倒産後の保証はありませんが、業界団体の保証であれば安心です。

極端な割引が入っている業者は避ける

極端な割引が入っている場合には、他の業者の見積書とよく比較してみましょう。割引がある場合には、もともとの費用を高額に設定しておいて、お得感を演出しているだけの場合もあります。

割引後の価格が適正な相場価格であることも多いので、お得感に惑わされないように気を付けましょう。

外壁塗装の見積もり事例

外壁塗装の見積もりで、NGな見積もりと、理想的な見積もりはどのような点が違うのか詳しく見ていきましょう。

細かい内訳がないNGな見積もり

塗装関連の見積書の項目内訳に「一式」という表記がされている見積書には注意が必要です。「一式」というのは、「ひとまとめ」といった意味合いがあり、数量単位をごまかして書く時に多く使われる傾向があります。

塗装施工全般は、外壁、屋根、軒裏などを含め全てメートルや平方メートル単位で記載されます。「一式」と表記されていた場合は、業者への問い合わせをおすすめします。

他業種では、施工面積が5平方メートル以下の工事や、施工単位が1箇所程度である場合に、悪意なく「一式」と表現されることもありますので、その点は頭に入れておきましょう。

中間マージンで高額になっている見積もり

依頼した塗装業者内に工事部門がない場合、「中間マージン」が発生する可能性があります。中間マージンとは、下請け業者に工事を発注した費用を指します。

もし、塗装業者が発注した下請け業者が工事を行えない場合には、さらに下請け業者の孫請業者が工事を引き継ぐ形となり、そうなると中間マージンは加算されてしまいます。

さらに注意が必要なのが、見積書に「中間マージン」という記載がない場合です。中間マージンが発生しているにもかかわらず、その料金を塗料の金額などに上乗せ加算するというケースもあります。

複数者が工事に絡むと、それだけ中間マージンが高額となるため、不当に高い費用を請求されないためにも、複数業者への依頼、そして見積書の確認と理解する力が必要です。

屋根の塗装も一緒に行う場合の見積もり

外壁塗装と屋根塗装を同時に行う場合があります。その場合、かなりの確率で費用が安くなることを覚えておきましょう。塗装と屋根の塗装工事を同時に行うことで費用が安くなる理由は、「足場代」にあります。

塗装工事を行う際には、家の周りを囲うように鉄パイプを建てます。これを仮説足場と呼び、30坪程度で10万〜20万円が相場となっています。そのため、外壁と屋根の塗装工事を同時に行えば、足場代が浮くということです。

注意が必要なのは、この場合、あくまで「足場代」が安くなるだけで、塗装工事自体が値引きされるわけではありません。同時に塗装を依頼すると、値引きをしてくれる業者も中にはありますが、適正価格、あるいは利益ギリギリで見積もりを出してくれている業者であれば、そこからの大幅な値引きはなかなかないというように理解しておきましょう。

外壁塗装は相見積もり以外でも節約ができる

外壁塗装を節約するためには、複数の業者から見積もりを取る以外にも、工夫できる点があります。外壁塗装の節約に役立つ工夫についてお伝えします。

加入している火災保険を使う

台風や集中豪雨などの災害によって外壁塗装が必要になった場合には、火災保険が利用できる場合があります。風災や水災が利用できる火災保険のプランの場合には、契約している保険会社もしくは代理店に相談してみましょう。

外壁塗装に自治体の補助金を使う

自治体によっては、断熱性の高い塗料を使った外壁塗装に対して、補助金を出してくれるところもあります。遮熱性の高い塗料で屋根や外壁を塗ると、屋根の表面温度が10度程度下がり、室温も2度から3度程度下がると言われています。

地球温暖化が進み、夏の暑さ対策が急がれる中、遮熱性の高い塗料を使った外壁塗装が見直されています。すべての自治体というわけではありませんが、制度があるところなら10万円程度の補助金を出してくれます。自治体の補助金が利用可能かどうか、役所か業者に相談してみましょう。

リフォームローンで支払いをする

外壁塗装には100万円程度の金額がかかります。この金額を一括で出せないという方もいるかもしれません。その場合には、ローンを活用するというのも、選択肢のひとつです。

支払総額は増えますが、ローンを利用すれば1回の出費は抑えられます。外壁塗装業者の中には、ローンでの支払いに応じてくれるところもあるので相談してみましょう。

外壁塗装は納得できる見積もりで業者に依頼する

外壁塗装業者の業界には、残念ながら悪徳業者もいて、必要以上の金額を請求されてしまうケースが多くあります。悪徳業者に引っかかってしまうと、高額請求される上に、質の悪い工事をされてしまう可能性もあります。

質も悪い外壁工事では、家の寿命を縮めてしまうことにもなりますので、大切な家を守るためには、信頼できる塗装業者を見つけることが大切です。ぜひ複数の業者を簡単に比較できる一括見積もりサービスで、質のいい優良な外壁塗装業者を見つけてください。