屋根の工事で失敗しないために!屋根材の種類やポイントなども解説

「専門的なことだし、屋根の塗装や交換するにあたって、なにをどうすればいいのかわからない」という人も少なくないのではないでしょうか。

価格だけで選ぶと、数年後にメンテナンスを行わなければならず、建物や地域に適切でない質の悪い屋根材を選んだ場合には、すぐ交換しなければいけない可能性も出てきます。

本記事では、屋根材を選ぶ際のポイントやメリットとデメリットなどを解説しています。素人だからと、業者に一任してしまうと後々ガッカリしてしまう結果にもつながりかねません。

屋根材の特徴はもちろん、住宅や自身が必要としているものであるのかなども見極める必要があります。

まずは、気になる屋根材選びの際のポイントから見てみましょう。

屋根材の種類選びでおさえたい3つのポイント

まずは下記、3つのポイントをおさえることで、何を重視したらいいのかイメージがしやすくなるので、確認してみましょう。

価格

屋根材の種類によって価格は異なり、安いものでいうと「トタン」や「化粧スレート」、「ガルバリウム鋼板」などがあります。

トタンの場合、耐用年数が短いこともあり近年では選ぶ人は減少しているようです。化粧スレートやガルバリウム鋼板は、耐火・耐震などメリットも多く、価格を重視したい人にも人気です。

耐用年数

耐用年数というのは、その屋根が本来の働きを維持できる年数のことで、その年数を目安に修理、交換を行います。

耐用年数は屋根材によって大体決まっているものの、いい状態を保つためにメンテナンスは必要です。

また、屋根材に使用されている塗料の寿命もあり、これは耐用年数とは異なります。やはりメンテナンス時期に業者へ確認しましょう。

メンテナンスの回数を少なくしたいという人は、「銅板」や「粘土瓦」などの耐用年数が長い屋根材がおすすめです。

デザイン

デザイン性も屋根材によって異なり、和風や洋風など自身のイメージに合ったものを選びましょう。

中でも「アスファルトシングル」や「粘土瓦」が人気です。  

屋根材5種類を徹底比較!特徴とメリット・デメリットを解説

この章では、屋根材の種類ごとに特徴・価格・屋根材の耐用年数・塗り替えなどのメンテナンス時期とメリットデメリットをまとめました。

総合して、何が自身にとって合っているのか確認してみましょう。

スレート 

スレートには「化粧スレート」と「天然スレート」の2種類があります。

化粧スレートは、セメントを原料としている屋根材で費用も安く、耐震性に強いなどの特徴もあり人気です。

天然スレートは、岩石を加工した屋根材で、天然の岩石であるため耐久性が高く、美しさも兼ね備えています。天然スレートを使用している建物は東京駅が有名です。

 化粧スレート天然スレート
特徴

セメントを原料としている屋根材で、日本でも特に人気が高い

粘板岩などの岩を加工した屋根材で、天然岩ならではの趣きがある

価格(1平方メートルあたり)4,000円~8,000円10,000円以上
耐用年数15年~25年20年以上
メンテナンス時期8年~10年塗り替えは不要(下地材の補修は必要な場合もある)

スレートのメリット

化粧スレートのメリットは主に、以下の3つがあります。

  • 価格が比較的安価
  • 施工しやすいため、対応できる業者が多い
  • 軽量で耐震性が高い

次に天然スレートのメリットも見てみましょう。

  • 天然岩の美しさや高級感がある
  • 耐水性も高いため維持費がかからない場合が多く、耐久性も高い
  • 塗装の必要がない

スレートのデメリット

化粧スレートのデメリットは以下の通りです。

  • 割れやすいこともあり、耐久性は低い
  • 耐水性が低いため、塗装が必要であり定期的なメンテナンスが必要

天然スレートのデメリットは以下の通りです。

  • 天然岩を加工する技術が必要なため、希少で価格が高い傾向にある
  • 重量が重く、耐震性は低い

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板はアルミニウムや亜鉛を加工した屋根材で、軽量であり金属の屋根材の中でも人気が高いです。

 ガルバリウム鋼板
特徴アルミニウムや亜鉛、シリコンなどを加工した屋根材で、金属の屋根材の中では人気が高い
価格(1平方メートルあたり)6,000円~9,000円
耐用年数25年~30年
メンテナンス時期10年~15年

ガルバリウム鋼板のメリット

  • 軽量のため建物への負担も少なく、耐震性が高い
  • 耐久性が高い
  • 屋根の形状に関係なく施工できる場合が多い

ガルバリウム鋼板のデメリット

  • メンテナンスをしないとさびることがある
  • 衝撃に弱いため傷がつきやすい
  • 防音性が低いため、雨の音など響く可能性がある
  • 塗装が必要

粘土瓦

粘土瓦は名前の通り、粘土を使用した屋根材です。陶器瓦とも呼ばれており、釉薬という薬剤を塗り、焼き上げることで好みの色合いをつけることもできます。

 粘土瓦
特徴粘土を使用した屋根材で、陶器瓦とも呼ばれており風合いも楽しめる
価格(1平方メートルあたり)8,000円~12,000円
耐用年数50年以上
メンテナンス時期塗り替えは不要(下地材の補修は必要な場合もある)

粘土瓦のメリット

  • 塗装の手間がない
  • 耐久性・耐水性などが高く、耐用年数も高い
  • 破損した場合、破損個所だけ交換が可能

粘土瓦のデメリット

  • 価格が高い傾向にある
  • 重量が重く、耐震性が低い

セメント・コンクリート瓦

こちらも名前の通り、セメントやコンクリートなどを使用している屋根材です。近年では製造があまりされていないこともあり、利用する住宅が減少傾向にあります。

 セメント・コンクリート瓦
特徴セメントやコンクリートなどを使用している屋根材で利用する住宅は減少傾向にある
価格(1平方メートルあたり)6,000円~8,000円
耐用年数30年~40年
メンテナンス時期8年~10年

セメント・コンクリート瓦のメリット

  • 粘土瓦よりも価格が安い
  • 防音性や断熱性が高い

セメント・コンクリート瓦のデメリット

  • 重量が重く、耐久性が低い
  • 塗装が必要などの理由から、定期的なメンテナンスが必要

アスファルトシングル

アスファルトをガラス繊維に浸透させて、表面に石粒を吹き付けた屋根材です。カラーバリエーションが様々にあり、好みに合わせやすいのが特徴的です。

 アスファルトシングル
特徴アスファルトをガラス繊維に浸透させて、表面に石粒を吹き付けた屋根材で、カラーバリエーションが豊富
価格(1平方メートルあたり)5,000円~6,000円
耐用年数20年~30年
メンテナンス時期10年~15年

アスファルトシングルのメリット

  • 施工が難しい形状の屋根でも、素材が軟らかいため対応できる
  • 重量が非常に軽量なため、耐震性が高い
  • カラーバリエーションが豊富で、デザイン性が高い
  • 割れにくく、さびにくい

アスファルトシングルのデメリット

  • 藻やコケが発生しやすい
  • 強風ではがれてしまう可能性がある
  • 国内では普及していないこともあり、施工できる業者が限られる
  • 一般的なものは塗装が必要

屋根のリフォームにまつわる要チェック項目

屋根塗装の塗り替えはどのタイミングで必要なのか

屋根は、直射日光や雨風など過酷な環境から建物を守る役割があります。それ故に、メンテナンスを怠ってしまうといつの間にか劣化が深刻化し、雨漏りや破損などが起きてしまう場合があります。

屋根塗装を必要とする屋根材は上記の通り、化粧スレート・ガルバリウム鋼板・セメント・コンクリート瓦・アスファルトシングルなどです。

使用する塗料によっても塗り替えのタイミングはそれぞれ異なりますが、8年~10年の目安でメンテナンスを行うといいでしょう。

また、汚れ・カビ・コケ・色あせ・塗装がはがれているのを発見した場合は、業者に確認してもらいましょう。

しかし、屋根材の破損や屋根材が浮いている、雨漏りなどの劣化状態だと塗り替えではなく、修理という形になる可能性が高いです。

その分、修理費用などの費用もかかり高額になるので、やはりメンテナンスは定期的に行うことをおすすめします。メンテナンス時期については下記を目安に行うといいでしょう。

屋根材塗り替え目安・メンテナンス時期
化粧スレート8年~10年
天然スレート塗り替えは不要(下地材の補修は必要な場合もある)
ガルバリウム鋼板10年~15年
粘土瓦塗り替えは不要(下地材の補修は必要な場合もある)
セメント・コンクリート瓦8年~10年
アスファルトシングル10年~15年

屋根材を変更する場合は勾配もチェック

塗装の塗り替えでは補えない場合、屋根材を交換する必要があります。しかし、いっそのこと耐用年数が長く、メンテナンス頻度も少ない屋根材の方がいいという人は、屋根材を変更することも検討しましょう。

屋根材を変更する際チェックしておくことは、勾配です。尺貫法勾配や角度勾配と呼ばれている屋根の勾配というのは、雨水などを効率的に流すための傾斜を表す言葉です。

屋根材には最低限の勾配基準が設けられているので、現在の屋根勾配と、新しい屋根材の必要な勾配とが適合するか確認の必要があります。

また、住んでいる地域環境などによっても必要な屋根勾配は異なるので、施工業者や専門家に相談しましょう。

業種が異なる複数の工事業者で比較検討をする

なるべく費用を抑えたいと考えている人や、質のいい施工をお願いしたい人は特に、複数の業者と比較をしましょう。ここでポイントとなるのが、依頼する内容です。

業者ごとに得意分野というものがあり、それによって提案される内容も異なってきます。最適なプランを立ててもらうためにも、複数の工事業者と比較する必要があります。

塗装を依頼したいのであれば塗装業者へ依頼し、屋根材を交換や変えたいのであれば金属・瓦屋根業者に依頼する方がおすすめです。

複数の業者と言っても、あまりに多くの会社を比較してしまうと混乱しやすくなるので、できれば3社~5社程度で比べるといいでしょう。

業者の見つけ方は様々ですが、最近ではインターネットでも手軽に調べることができます。業者の自社サイトを見るのも手ですし、業者を比較してくれるサイトもあるので活用してみましょう。

依頼するなら大手メーカーより専門業者がおすすめ

大手のメーカーに依頼する際、中間マージンというものが発生します。中間マージンというのは、下請け業者への手数料として工事費に上乗せされる費用のことを指します。

大手のメーカーは保障面などで安心感は得られやすいのですが、大手のメーカーは広告費用や人件費などの経費をかけているため、この中間マージンも高額で割高になる可能性は高いです。

品質は変わらず、大手と比べて費用も安い専門業者を選ぶことをおすすめします。

また、専門業者の中でも自社の職人が施工を行う、自社施工業者を選ぶことで希望などの伝達がスムーズになり、伝達ミスも起きにくくなります。

もし専門業者などに依頼するときには閑散期である冬や夏の1~2ヶ月前を目安にすると、値引き交渉を行いやすくなります。

必ず値引きできるわけではありませんが、少しでも費用を抑えたい人は冬や夏の1~2ヶ月前のタイミングで相談してみるといいでしょう。

どんな屋根にしたいのか見極めて屋根材を選ぼう

屋根を工事する前に、屋根の劣化状態はどの程度なのかメンテナンス時に確認してもらいましょう。

状態によっては全面工事ではなく、塗り替えだけで補えることもあります。塗り替えだけでは補えない場合には交換、もしくは屋根材を変更しましょう。

屋根材を変更する場合の屋根材を選ぶポイントは、価格・耐用年数・デザインの3つを総合的に考えることをおすすめします。

価格だけで考えてしまうと、メンテナンス費用がかかり割高になる可能性もあり、耐用年数だけでみると価格が高額で支払いが難しい場合もあります。

また、価格や耐用年数は気に入っているが、デザインは地味であまり好感が持てないなども出てくる場合があるので、迷った場合は業者と相談しながら納得のいくプランを見つけましょう。