外壁塗装はDIYでできるのか?外壁塗装をDIYする手順と注意点

自分の家の手入れは、業者任せにしたくない、できるだけ自分でDIYしたい、と考える方が増えています。DIYは家の中のちょっとしたものや外の手入れだけではなくて、外壁塗装のような大掛かりな修繕もできます。

しかし、DIYで外壁塗装するときには、いろいろと事前の準備をしっかりとして、手順を理解しておかなくてはいけません。

この記事では、自分で外壁塗装をDIYしたいと考えている方のためのお役立ち情報をお伝えします。自分の家の外壁は自分で塗りたいと考えている方必見です。

外壁塗装をDIYすることは可能!

外壁塗装といえば、業者が家の周りに大掛かりな足場を組んで、何日もかけてやるもの、というイメージを持っている方が多いでしょう。

実際に、DIYで外壁塗装をする方の方が少ないので、外壁塗装は業者がやるべきものだと思っている方も多いものです。しかし、実は外壁塗装もDIYすることができます

まずは自分でDIYで外壁塗装をするメリットについてお伝えします。

業者に依頼するより安く抑えられる

自分でDIYで外壁塗装をする最大のメリットとは、費用を安く抑えられるという点です。外壁塗装に必要な費用の内訳には、塗料代とローラーなどの道具代、2階以上の建物の場合には足場代などがあります。

業者に依頼した場合には、さらに職人や作業員の人件費と業者の利益が上乗せされます。自分でDIYで外壁塗装すれば、職人の人件費や業者の利益を支払わずに済みます。

30坪ほどの住宅の場合、業者に依頼する費用は100万円程度が相場です。しかし、自分でDIYすれば20万円から30万円程度でできます。必要な塗料や道具もホームセンターで全て揃えられます。

自分や家族のスケジュールに合わせることができる

外壁塗装は、晴天が続く時期に行うのがベストです。塗っている途中で雨が降ってしまうと、作業できないだけではなく、せっかく洗浄してきれいにして、下塗りを始めた壁に雨粒が落ちてしまうことになります。

そのために、塗装の繁忙期は比較的晴天が続く春と秋です。繁忙期には依頼が殺到するため、外壁塗装を行なってもらえない可能性もあります。

自分でDIYで外壁塗装する場合には、業者のスケジュールを考える必要はありません。自分や家族の都合のいいスケジュールに合わせることができます。

業者が作業するのと同様、外壁塗装を2週間程度で終わらせることはなかなか難しいのですが、休みの日に時間をかけながら、自分たちのペースで作業するのにはDIYがおすすめです。

外壁塗装DIYをする際に押さえたいポイント6つ

DIYで外壁塗装をする場合に、事前にしっかりと押さえておきたいポイントを6つお伝えします。

ポイント1 作業の流れをしっかり把握する

外壁塗装を綺麗に仕上げるためには、決められた手順での流れがあります。作業の流れを把握して、手順通りに作業を進めることが大切です。

必要な作業を抜かしてしまったり、順番を入れ替えたりしてしまうと、綺麗に仕上がらない場合があります。塗膜の耐久性にも影響してくるので、作業の流れは理解してから取り掛かるようにしましょう

ポイント2 足場を必ず設置して安全に作業する

外壁塗装は高い部分も作業をしなければいけません。はしごをかければ大丈夫だと考えている方もいるでしょうが、はしごだけでは足元が不安定で、とても危険です。

ローラーやハケなどで塗る時に、足元が不安定だと転落する危険性があるだけではなくて、姿勢が整わずにきれいに塗ることもできません。

お金はかかりますが、自分で外壁塗装をする時でも、足場の専門業者に本格的な足場を組んでもらいましょう。足場を組む料金は、家の大きさによって変わりますが、一軒家で15万円から20万円が相場です。

足場を組む料金は、足場を組むときと外す時の手数料のみです。足場をレンタルして利用している期間は料金に含まれないので、長期間利用したとしても料金が上がることはありません。

ポイント3 外壁の汚れをきれいに落とす

外壁塗装をする時には、塗料を塗り始める前に外壁についた汚れをきれいに洗い流しましょう。外壁は常に外気にさらされているので、土埃や排気ガスなどの汚れや、カビやコケが付着しています。

汚れを残したまま塗装してしまうと、汚れている部分から剥がれてしまうこともあり、本来の塗料の耐久性が発揮できなくなります。外壁塗装をする前には、必ず前についている汚れをきれいに落としましょう。

できれば高圧洗浄機で、高圧洗浄機がなければブラシなどでしっかりと汚れを落としてから塗装を行ってください。

ポイント4 スケジュールはタイトに組む

DIYで外壁塗装をする場合には、業者に依頼した場合よりも長い時間がかかります。業者に依頼すれば長くても2週間程度で終わりますが、DIYの場合には、2カ月から3カ月かかることもあります。

しかし、時間をかければいいというものではありません。同じ面を何度にも分けて塗ってしまうと、塗りムラが生じたり、継ぎ目が目立ってしまいます

また、塗料は紫外線で色が変化していきます。紫外線によって色が変化しやすい塗料だと、たった2カ月から3カ月程度の違いでも、色の違いが目立ってしまいます。

特に仕上がりにこだわりたいのであれば、DIYであってもスケジュールはタイトに組んで、できるだけで早く終わらせるように工夫しましょう。

ポイント5 塗料選びは値段だけで決めない

特に経済的な理由で外壁塗装をDIYしたいと考える方は、注意しなければいけません。塗料を選ぶ場合には、絶対に価格だけで決めないようにしましょう。

塗料の種類にもよりますが、一般的に安い塗料は耐久性が低く、耐久性の高い塗料の方が価格が高い傾向にあります。最も安価ですが、耐久性の低いアクリル塗料を使ってしまうと、5年程度で再び外壁塗装をしなければいけなくなります。

塗る時の工法が指定されている塗料もあります。ローラーやハケで塗れる塗料なら素人でも外壁塗装できますが、吹付工法は業者でなければできません。

塗料の種類によって、メリットとデメリットがそれぞれあります。価格だけで決めずに、事前によく塗料の種類ごとの特徴を調べてから選びましょう。

ポイント6 養生は丁寧にしっかりと行う

養生とは、塗料を塗らない部分が汚れないように、事前に覆うことです。養生テープやビニールシートなどで、塗らない部分を事前に覆っておきます。

外壁塗装で使う塗料は液体なので、どうしても作業をしている途中で周囲に飛び散ってしまいます。こぼしてしまうことも考えられます。

外壁塗装に使う塗料は、強い太陽光や激しい雨風にも耐えられるように作られています。一度乾いてしまったら、なかなか落とすことはできません。

塗料で汚れては行けない部分は、事前にしっかりと養生をして、塗料が飛び散っても汚れないように対策をしておきましょう

外壁塗装をDIYする手順

DIYで外壁塗装をする場合の具体的な手順についてお伝えします。この手順は、外壁塗装を綺麗に仕上げるために大切な手順です。一つでも手順を抜かしたり、順番を入れ替えたりしてしまうことがないように、事前によく頭に入れておきましょう。

洗浄

まずは外壁を洗浄していきます。塗装する部分を、高圧洗浄機があれば高圧洗浄機で、なければシャワーの水流で流しながら、ブラシで磨いていきます。

汚れがひどく、カビやコケが張り付いている場合には、中性洗剤を使ってブラシできれいに洗い流します。洗浄が終わったら、塗る前によく乾かしましょう。

養生

洗浄が終わったら、塗料が飛び散ってはいけない部分を養生していきます。窓やドアなどにビニールシートをかけて養生テープで留めていきます。

養生テープを貼った部分には塗料がつかないので、塗る部分ギリギリにテープを貼ります。塗料が飛び散ってはいけない窓や植木、車などはしっかりと養生するようにしましょう。

下地処理・補修

下地処理とは、塗る面に何らかの不具合がないか確認して補修をすることです。外壁の下地にびひや傷などがある場合、そこを放置したまま塗装してしまうと、その部分から水が侵入してしまいます。

壁の内部に水が入り込むと、腐食の原因となり、家の劣化を早める原因にもなります。洗浄後の外壁を細かくチェックして、ひびや傷はしっかりと補修しておきましょう。

小さなキズやひびであれば、コーキング剤を埋め込むだけで十分です。自分で対処できない場合には、専門業者に修繕をお願いしましょう。

下塗り

ここから塗りの工程に入っていきます。通常は3回塗りをします。下塗りは下塗り専用塗料を使い、中塗りと上塗りは同じ塗料を使います。

下塗り専用塗料は以前の塗膜の効果を消して、新しい塗料を外壁に密着させやすくする効果があります。また、塗料が必要以上に外壁に浸透するのを防ぐ役割もあります。

上塗りに使う塗料の種類によって、下塗り用塗料の種類が指定されている場合があります。上塗り塗料と一緒に相性のいい下塗り塗料を選びましょう。

塗り方は、丁寧にローラーを使って塗っていきます。ローラーが入らない細かい部分にはハケを使って塗ります。

中塗り

下塗りがよく乾いたら、中塗りを行います。中塗りをする理由は、塗膜に厚みをもたせて耐久性を高めるためです。また、上塗り用塗料を2回塗ることで、塗り残しを防ぎます。見た目もきれいに仕上がるので、必ず中塗りもしましょう。

上塗り

中塗りがよく乾いたら上塗りをします。上塗りは仕げ塗りで、そのまま建物の外観になります。建物の印象を決めるのが上塗りの仕上がり具合なので、特に丁寧に塗りましょう。

上塗りが終わって乾いたら、養生と足場を外します。すべての片付けが終わったら、DIYでの外壁塗装は終了です。

業者に依頼した方がよい場合もある

自分でDIYで外壁塗装をしようか、お金をかけても業者にお願いした方がいいのか、悩んでいる方もいることでしょう。自分でDIYするよりも、業者にお願いをしてしまった方が良い場合もあります。

次の場合に当てはまるときには、自分で外壁塗装をするのは諦めて、業者に依頼するようにしましょう。

短期間で塗装をしたい

DIYでやるとしても、時間をあまりかけたくない、外壁塗装にかける時間が取れない場合には、業者に依頼しましょう。DIYで外壁塗装をするのであれば、休みの日や仕事が終わった後に作業をすることになり、どうしても作業に使える時間が限られてしまいます。

そのために同じ面を何回かに分けて塗ることにもなってしまい、塗りムラが目立ってしまう場合もあります。

業者にお願いすれば、足場を組むところから塗り終わって足場の撤収まで、外壁塗装だけなら長くても2週間程度、他の部分の補修工事などを一緒に行っても1カ月程度で終わります。

作業も専門の職人なので塗りムラもできません。早くてきれいに仕上がったほうがいい場合には、業者におまかせしましょう。

2階以上の建物を塗装したい

自分でDIYで外壁塗装できるのは、足場を組んだとしても平屋の建物だけだと考えましょう。足場を組んだとしても、2階以上の建物の外壁塗装は、素人には危険です。

足場の上はとても滑りやすく、高所での作業には危険が伴います。安全性の面を考えると、2階を外壁塗装したい場合には、業者に依頼しましょう

屋根も塗装したい

たとえ平屋の建物もであっても、屋根の塗装も一緒に行いたい場合には、業者に依頼しましょう。屋根は足元が不安定なので、足場を組んで安全ベルトを装着していたとしても、危険が伴います。

屋根の修理や塗装で転んで転落する事故は、プロの職人でも起きています。屋根から落ちて命を落とした方も、今までに何人もいます。

屋根の上の作業は、素人にはとても危険な作業です。屋根塗装も必要であれば、必ず専門業者に依頼しましょう。

どこの業者に依頼したらいいのかわからないという場合には、一括見積りサービスで見積もりを取り寄せてみましょう。一括見積りサービスなら、周辺地域の外壁塗装業者の価格や作業内容を簡単に比較できます。

DIYするか業者に依頼するのか、しっかり見極めて外壁塗装をしよう

外壁塗装をDIYする手順などについて見てきました。DIYに挑戦する方が増えているので、外壁塗装もDIYでできるだろうと考える方も少なくないようです。

しかし、DIYした結果、塗りムラがひどすぎて、結局業者に塗り直しをお願いした、という方もいるのが現実です。確かに作業の工程だけを見れば、DIYでもできないことはありませんが、業者並みの仕上がりになるかといえばそういうわけでもありません。

塗り直しになると、費用が余計にかかってしまい、結局節約も出来ません。本当にDIYで大丈夫なのかどうか、事前によく検討した上で決断するようにしましょう。

経済的な理由から、外壁塗装をDIYしたいと考えているのであれば、まずは一括見積りサービスで見積もりを取り寄せるところから始めてみましょう。案外、思っていたよりも低価格で引き受けてくれる業者が見つかる可能性もあります。