外壁塗装の相場は30坪だといくら?費用で損をしない方法を徹底解説

家の外壁を塗装しようと検討している場合、気になるのが費用でしょう。外壁塗装の工程自体は、何坪あってもさほど変わりません。重要なのは塗装する面積です。

一般的な住宅は30坪程度の広さが多いため、ここでは30坪の家の塗装を行う場合の相場に合った費用について解説します。

30坪の家を外壁塗装する基礎知識

30坪の家を外壁塗装する場合、外壁のみの塗り替えなのか、屋根や雨どいなども塗装するのかも重要なポイントになります。さらに足場を組んだりするための費用がかかることもあります。塗装を依頼する前には施工業社に見積もりを取りましょう。その際に、注目したい基本的なポイントについて解説します。

外壁塗装で使われる塗料の特徴

外壁塗装の基本的な工程はどのような形状の家でもさほど変わりはありません。ただ、使用する塗料については自宅の外装材や劣化状態によって異なるグレードを用いることがあります。基本的な塗料のグレードについて以下にまとめておきます。

塗料のグレード耐用年数特徴
フッ素塗料15〜20年最もハイグレードな樹脂を主成分にしている塗料で、紫外線に強いため耐久性に優れている
シリコン塗料10〜15年耐久性が高く比較的安価なため戸建て住宅で最も使用されている
ウレタン塗料8〜10年耐久性はさほど高くないが、やや柔らかいためクラック程度であれば塗膜が伸びて割れ目を塞ぐため防水性に優れている
アクリル塗料5〜8年耐久性が低く耐用年数が短いことから、戸建て住宅の外壁や屋根に使用されることは少ない

30坪での塗装が必要な外壁の面積

30坪の家といわれても容易に想像できない人もいるでしょう。一般的に30坪の家は、延べ床面積の合計が30坪である住宅を指します。1坪は畳2枚分なので約3.3㎡となります。ここから計算すると、30坪はおおよそ99㎡になります。

この場合の外壁面積は、150〜180㎡程度であることが多いとされます。ただし、同じ坪数でも家の外周が異なると、塗装に必要な面積も変わるため、しっかりと見積もりを取る必要があります。

塗装は外壁だけで終わらない

外壁の塗装を検討していると出てくる問題として、どこまで塗り替えるかというものがあります。例えば、外壁に付随して雨どいや玄関ドア、換気フードなどは、外壁の塗装をすると劣化が却って目立ってしまうこともあるでしょう。家の状況によって、どこまで塗装する必要があるかが変わるため、自分で判断できない場合には業者に相談してみるのもひとつの方法です。

30坪の外壁塗装にかかる期間

30坪の外壁を塗装するにはどのくらいの期間がかかるのか気になっている人もいるでしょう。近隣への挨拶などが必要になるケースもあるため、事前にスケジュールを確認しておくことは大切です。まずは外壁塗装の流れをまとめておきます。

  1. 近隣への挨拶と塗装の準備
  2. 足場の設置
  3. 高圧洗浄
  4. 下地の補修
  5. 養生と下塗り
  6. 中塗り
  7. 上塗り
  8. 雑部塗装、点検
  9. 足場の解体と整地

これらの工程を全て完了するには、おおよそ7〜10日間が必要とされています。ただし、季節や天候によって多少の前後がある点は理解しておきましょう。

30坪にかかる外壁塗装費用の相場

30坪の住宅の外壁塗装にかかる費用の相場についてみていきましょう。正しい相場を知ることで、信頼できる業者を選ぶためのチェックポイントにもなります。使用する塗料のグレードによって費用が変わることもあるため、こうした点についてもよく理解しておくと安心です。

使用する塗装の種類別の相場

外壁塗装に使用される塗料は主に、ウレタン、シリコン、フッ素、アクリルがあります。種類によって費用も異なるため、それぞれの塗料の相場についてまとめておきます。

塗料の種類耐用年数費用相場
ウレタン8〜10年70〜110万円
シリコン10〜15年80〜125万円
フッ素15〜20年90〜140万円
アクリル5〜8年60万円〜

外壁塗装の相場の内訳

外壁の塗装にかかる費用の相場の内訳についてみていきましょう。一般的に外壁塗装でよく使用されるシリコン塗料を参考に、塗料や足場、養生など項目別に単価を表でまとめて紹介します。

作業内容面積/㎡単価/円価格
足場の設置182.1800145,680円
高圧洗浄159.720031,940円
養生182.130054,630円
コーキング137.9900124,110円
下塗り137.9800110,320円
中塗り137.91,100151,690円
上塗り137.91,100151,690円
廃棄物の処理費用20,00020,000円
運搬、交通費20,00020,000円

2パターンの外壁塗装の施工事例

では、具体的な事例を挙げて外壁塗装の施工にかかる費用の算出方法をみていきましょう。

シリコンでの外壁塗装のみの相場

  • 塗装面積120㎡(30坪)
  • 足場が必要
  • 養生、飛散防止ネット必要
  • 廃棄物処理費用も含む

上記の条件で費用を算出してみましょう。

足場と飛散防止ネットについては、塗装面積より広めに取るため、230㎡で計算します。それ以外の作業については塗装面積の120㎡で計算します。

作業項目面積平米単価合計
足場230㎡800円184,000円
飛散防止ネット230㎡150円34,500円
高圧洗浄120㎡200円24,000円
養生120㎡300円26,000円
シーリング120㎡750円90,000円
下地補修20,000円
下塗り120㎡800円96,000円
シリコン系塗料中塗り120㎡1,100円132,000円
シリコン系塗料上塗り120㎡1,100円132,000円
廃棄物処理、ゴミ処理、雑費20,000円
合計738,500円

屋根の塗装も一緒に行った場合の相場

上記の施工に屋根の塗装も加えた場合の費用についてみていきましょう。

  • 建物の塗装面積120㎡(30坪)
  • 屋根の塗装面積80㎡
  • 足場が必要
  • 養生、飛散防止ネット必要
  • 廃棄物処理費用も含む
作業項目面積平米単価合計
足場230㎡800円184,000円
飛散防止ネット230㎡150円34,500円
高圧洗浄120㎡200円24,000円
養生120㎡300円26,000円
廃棄物処理、ゴミ処理、雑費20,000円
小計288,500円
外壁塗装
シーリング120㎡750円90,000円
下地補修20,000円
下塗り120㎡800円96,000円
シリコン系塗料中塗り120㎡1,100円132,000円
シリコン系塗料上塗り120㎡1,100円132,000円
小計470,000円
屋根塗装
タスペーサー80㎡300円24,000円
下地補修20,000円
下塗り80㎡600円48,000円
中塗り・上塗り80㎡2,200円176,000円
小計268,000円
足場工事、外壁塗装工事、屋根塗装工事の合計1,026,500円

相場に合った費用で外壁塗装の依頼をするコツ

ここまで塗装にかかる費用の相場について解説してきました。では、工事を行う上でどのような業者に依頼すればよいのでしょうか。施工業者は複数あるため1社に絞るのはかなり大変な作業になるでしょう。そこでここでは、相場にあった費用で外壁塗装を受けてくれる業者を探すためのコツについて説明します。

外壁塗装の依頼は複数の業者で比較

外壁塗装の費用は、使用する塗料のグレードによって変動することもあります。また、依頼する業者によっては相場よりも高い金額が提示されることもあります。依頼先を探す際に大切なことは、見積もりを複数社から取ることです。

いくら相場があるといっても、施工内容によって微妙な変動があるため1社の見積もりだけだと、その金額が妥当であるのかを判断することが難しいケースもあります。一括見積もり査定を利用すれば、一度で複数の業者に見積もりを依頼することが可能です。

複数社から見積もりを出してもらえば、極端に安い、極端に高い業者を見分けることもできます。相場から極端にズレた見積額を提示してくる業者は避けた方が懸命です。

塗装の見積もり一括見積サイトの「Excite外壁塗装」は、自社独自の基準を設けてその基準をクリアした業者しか登録しないというルールを設定しています。そのため、優良企業にだけ見積もりを依頼できることから安心して依頼することができます。見積もり依頼は無料なため気軽に利用できる点も魅力です。

塗装専門の業者に直接依頼

塗装を依頼する場合には、専門業者に直接依頼することをおすすめします。ハウスメーカーや工務店などに外壁塗装を依頼する方法もありますが、場合によっては下請け業者が塗装を委託するケースも少なくないと考えましょう。

下請けが委託した場合には、中間マージンが上乗せされて請求される可能性がある点は理解しておきたいポイントです。つまり、塗装業者に直接依頼をするより割高になってしまう可能性があるということになります。

見積書は内訳を細かく確認

業者に見積もりを依頼したら、必ず費用の内訳が記載されている書面をもらうようにしましょう。内訳に塗装面積や塗料のメーカーなどが記載されていない場合は、費用が妥当か判断できないため、確認を取る必要があります。もしも曖昧にされるようであれば、あまり信用できないためほかの業者でも見積もりを取ってみることをおすすめします。

複数社に見積もりを取るのは手間のかかる作業です。自分の希望する塗装ができる施工業者を探したい場合には、外装塗装業者紹介サービス「Excite外壁塗装」がおすすめです。自社独自の審査基準を満たした優良塗装店のみが登録されており、一括で複数の見積もりを取ることが可能です。

30坪の家の外壁塗装で使える4つの節約法

ここまで、見積もりの取り方や30坪の家の外壁塗装を行う際の費用の相場について説明してきました。予想外に費用がかかると感じた人もいるかもしれません。そこで、ここからは30坪の家の外壁塗装で使える4つの節約方法について解説します。

外壁塗装は思い立ったらすぐに実行

外壁塗装の費用を少しでも安くしたい場合は、思い立ったらすぐに実行することです。外壁は文字通り、常に外的刺激にさらされている状態です。そのため日に日に劣化が進んでいきます。もう少ししたら、まだいいやと考えているうちに劣化がどんどんと進んでしまいます。そのため、早い段階で外壁塗装を行えば先延ばしをする場合より劣化度合いが軽微になるため、補修にかかる費用を節約できるというわけです。

災害による外壁の傷みに火災保険

外壁の傷みは、自然劣化によるものと台風や大雪などの自然災害や隣家の火災などによって生じる予期しない劣化の2パターンが考えられます。前者の場合は仕方ありませんが、後者については火災保険の対象になる可能性があります。火災保険には大きく分けると3種類あるため、もしも火災保険に加入している場合には外壁塗装の適用対象にならないか確認してみることをおすすめします。

  • 住宅火災保険…基本的な保険です。火災、落雷、風災など補償の対象は少ない点が特徴です。月額の保険料によっては被害合計額が20万円以下、自己負担額の設定によっては保険金がおりないケースもあります。
  • 住宅総合火災保険…住宅火災保険よりも補償対象が広い点が特徴です。水害、盗難、いたずら書きなども補償の対象になります。ただし、条件によっては保険金がおりないケースもあります。
  • オールリスクタイプの火災保険…文字とおり、一番補償の範囲が広いタイプの保険です。建物以外にも街灯やベランダも補償の対象となります。損害額が小さくても実費で保険金補償ができるプランなど自由度の高いプランが特徴です。

最寄りの自治体の補助金や助成金を使う

外壁塗装は、条件によって補助金や助成金の対象になることもがあります。場合によっては最大30万円の支給を受けることができるケースもあります。具体的に助成金の制度を設けている地域の例を挙げてみましょう。

東京都品川区のケース

東京都品川区で車、住宅改善工事助成事業という名称で外壁塗装も対象となる助成金制度を設けています。助成金の額は、個人で最大20万円(工事費×10%)となっています。

多くの市区町村では、省エネのための住宅改修やリフォームへの助成金の中に外壁塗装が対象となっているケースが多くあります。リフォームへの助成金制度の例をみてみましょう。

大阪府摂津市のケース

大阪府摂津市では、住宅リフォームの助成金として最大25万円(経費×50%)の助成金がもらえる制度が設けられています。

外壁塗装の助成金や補助金を探す際には、「地方公共団体における住宅リフォームに係る支援制度検索サイト」の利用が便利です。助成金や補助金を申請する際には、業者と契約する前に手続きをしておきましょう。

リフォームローンには減税対策

自宅をリフォームする場合には、住宅ローン減税が適用されるケースがあります。住宅ローン減税とは、年末の時点での住宅ローンの残高に応じて翌年の所得が控除されて、所得税や住民税が減額される制度です。新築で住宅ローンを組んだ場合に対象となることを知っている人は多いかもしれません。ただ、リフォームにも適用されるケースがある点も知っておくとよいでしょう。具体的な適用条件は、以下のとおりです。

  • 自分が所有する住宅の主要構造部分の増改築工事のための借入れであること
  • 工事費用が100万円を超えていること
  • ローンの返済期間が10年以上に設定されていること
  • リフォームを行う面積が50㎡以上であること

これらの条件を満たした場合は、住宅ローン減税の対象になる可能性が高くなります。利用するには、ローンの残高証明書などの書類を用意して、申請を行う必要があります。申請しない限り、自動で減税されることはない点には注意が必要です。

相場の費用で外壁塗装をするなら見積もりから

30坪の自宅の外壁塗装を検討している場合、適切な見積もりを取ることが大切です。しっかりと相場を把握した上で、信頼できる業者に依頼しましょう。

また、利用できる助成金制度や補助金制度がないかも調べてみると節約にもつながるため、工事前に確認しておくこともおすすめです。