ガルバリウム鋼板の色はどれがよい?理想の外壁や屋根にするポイント

屋根材や外壁材のひとつであるガルバリウム鋼板は、多くのメリットがあるため利用されるケースが増えています。

ガルバリウム鋼板は薄い金属でできており、アルミニウム、亜鉛、シリコンで作られた金属素材です。軽量で安価であり、さまざまな施工に用いられることから人気となっています。さらにカラーバリエーションも豊富なことから外壁にこだわりたい人にもおすすめの建材といえます。

そこでこの記事では、ガルバリウム鋼板の色の選び方について解説します。外壁に使用する場合と屋根に使用する場合の2方向から紹介しますので参考にしてみてください。

主要なガルバリウム鋼板メーカー

ガルバリウム鋼板を取り扱っているメーカーは数多くあります。メーカーによって取り扱いカラーなどが異なるため、ここでは代表的な7社についてそれぞれの特徴を解説します。

ニチハ

ニチハは、外壁材を取り扱う企業です。主力商品は窯業系の外壁材ですが、金属系の外壁も販売しています。中でもガルバリウム鋼板のカラーバリエーションは豊富で人気の商品となっています。

フルカーラーインクジェット塗装を採用した「iシリーズ」は、単色ではなく柄を出すことも可能となっており、色合いも淡いものから濃いものまで豊富にとりそろえています。フルカラーインクジェットは、地球環境にも優しい製品で機能面でも耐候性が高く、見た目もレンガ仕立てや木目調、金属調など好みのデザインを選ぶことが可能です。

スリートーンは、水性タイプのアクリルシリコン系塗料を塗装した外壁材です。重厚感や自然な質感が特徴で高級感を出したいときにはおすすめの外壁です。

日鉄鋼板

日鉄鋼板は、外壁だけでなく住宅建築に使用される金属系の建材を主に製造販売しています。中でもガルバリウム鋼板は、エスジーエルと呼ばれる次世代の製造方法を用いて耐食性を従来の3倍に伸ばしています。通常のガルバリウム鋼板に2%のマグネシウムを添加したことで、優れた耐食性を実現しました。

カラーバリエーションは、つやあり、つや消し、ニスクカラーなどに分けられており、淡色から濃色まで40色ほどの中から選択することが可能です。中でもレンガ調のデザインを好む人が多く、やわらかめの印象を求める人にはおすすめの建材です。

淀川製鋼所

淀川製鋼所は、外壁材、屋根材などを主な製造品目とした企業です。ガルバリウム鋼板については、亜鉛とアルミの長所を生かすことで耐久性のアップを実現しています。さらに環境負荷軽減にも取り組み、クロムを含まない製品の製造にも取り組んでいます。ガルバリウムの耐久性に処理密着性と塗膜密着性・耐久性をプラスすることで穴あき25年保証も実現しています。

カラーバリエーションも豊富で、淡いベージュ系から濃い茶、黒など豊富な色見本を用意しています。それぞれのカラーの日射反射率についても公式HPで確認できるため気になる人は参考にしてみてください。

旭トステム

旭トステムは、新築・リフォームのどちらにも対応可能は金属サイディングを取り扱う企業です。よりリアルなデザインにこだわった製品は、レンガ調から木目調、石柄、大理石調、タイル調、くしびき柄、石目調、など豊富に取りそろえられています。カラーバリエーションも好みの色が選べるよう1つのデザインに対して10種類の色を取りそろえている製品もあります。

JFE鋼板

JFE鋼板は、社名のとおり鋼板をメインに取り扱う企業です。ガルバリウム鋼板に関しては、従来の亜鉛メッキ鋼板と比較して、耐食性・耐熱性・熱反射性を3〜6倍に向上した製品を取り扱っています。さらに環境にも優しい製品となっており、安心して使用することができます。カラフルなバリエーションというよりは落ち着いた雰囲気の製品が多く、高級感や重厚性を重視する人におすすめです。

アイジー工業

アイジー工業は、外壁材・屋根材を主に取り扱う企業です。シンプル、ナチュラル、ベーシックなデザインを基調に豊富なカラーバリエーションで好みの外壁を選択することができるでしょう。レンガ調、木目調、石調、単色などデザインも豊富で次々と新色も追加されているため、選択に迷うほどのバリエーションが用意されているのも特徴です。

東邦シートフレーム

東邦シートフレームは、住まいに関わるさまざまな製品を取り扱う企業です。中でも外壁材に関しては特殊性能を付加した製品を取り扱っており、軽量で地震に強く、凍害などにも強い製品を展開しているのが特徴です。新築だけでなくリフォームにも使用可能です。デザインはメタル調、ウッド調、セラミック調、ベーシックが用意されています。それぞれにカラーバリエーションも豊富で、和風でも洋風でも使用できるガルバリウム鋼板となっています。

ガルバリウム鋼板の色を選ぶポイント

ガルバリウム鋼板が外壁材として有能であることは解説しました。では、カラーバリエーションが豊富な中で一体どのような色合いを選べば後悔せずにすむのだろうかと考えている人もいるでしょう。基本的には自分や家族の好みで選んで問題ありませんが、それでもなかなか選択できないということもあるでしょう。そこでここからは、豊富なカラーバリエーションの中からガルバリウム鋼板の色を選択する際のポイントについて解説します。

家全体のイメージを考えた色にする

外壁の色を決める際には、色見本を参考にすることが多いでしょう。そのためどうしても外壁の色だけを考えて決めてしまうことが多くなります。実際には、屋根や窓枠、ベランダドアなどの色との組み合わせも考慮する必要があります。特にどうしてもこの色にしたいという強い希望がある場合には、その色が家全体のほかの部分の色合いとバランスが取れるかどうかもしっかりと考えましょう。

複数の色を組み合わせる

ガルバリウム鋼板は、1色で統一する必要はありません。外壁というとどうしても1色のイメージが強くなりがちですが、場合によっては場所に応じて色を変えることも可能です。極端な例をあげれば1階と2階で色を変えても問題ありません。具体的に色を組み合わせて施工した例を紹介してみましょう。

シルバー×白

シルバーを基調に部分的に白を取り入れた例です。シルバーの明るさに所々白の透明感が組みあわさることで全体的にクールでモダンな印象になっています。シルバー単色にした場合は、軽い印象を与えがちですが白でポイントを抑えることで落ち着いた印象を与えることもできています。

ブルー×ブラウン

サイドと前面の2色使いをした例です。サイドをブルーにして前面をブラウンにしています。ブルーの外壁というと目立って、独特な印象を与えるイメージを持つ人もいるでしょう。全体をブルーにしてしまうと明るすぎて周囲の家と浮いてしまうことも考えられます。そこにブラウンを差し込むことでブルーをより引き立たせながらも落ち着きのある印象を与えることができています。

オリジナリティを出したいけれども高級感も追求したいという人には、明るめの色とブラウンを掛け合わせる方法もおすすめです。

色による機能性を考える

ガルバリウム鋼板は、色によって機能性が異なるという特徴があります。白系の色であれば遮熱性に優れているため、ガルバリウム鋼板の遮熱性を損なわないようにしたければ白系や薄めの色を選ぶことをおすすめします。加えて、汚れを目立たせたくない場合は、ブラウンやグレーがおすすめです。クールな印象にしたくて白×黒を選ぶ人も多いようですが、汚れが目立ちやすくなる点には注意が必要です。

色見本だけで判断をしない

ガルバリウム鋼板の色を選択する場合、多くの場合はカタログの色見本を参考に決定するでしょう。色見本はサイズが小さいことが多く、その色のとおりに仕上がるとは限らないこともあります。外壁の色は陽の当たり方によっても見え方が異なるため、家全体に色を塗ったときのイメージをしっかりと持ってから決定することも大切です。似たような色を実際に塗装している家を参考にしてみるのもよいでしょう。

ガルバリウム鋼板の施工例から外観を確認

色見本だけで判断するとイメージと異なるケースがあると解説しましたが、業者には施工例を写真で保存しているところもあります。そのため自分が希望する色を伝えてから、それに近い施工例の写真を見せてもらうこともひとつの方法です。もしも実際の住宅を外からでも見学できるのであれば、色々な時間帯に外観だけでもチェックしてみるとよりよいでしょう。

ガルバリウム鋼板の塗装の注意点

ガルバリウム鋼板は、機能性にも優れカラーバリエーションも豊富なため外壁には適した素材であるといえます。ただし、ガルバリウム鋼板は塗装に関していくつか注意点があります。そこでここでは、ガルバリウム鋼板の塗装に関する注意点を4つ解説します。

ガルバリウム鋼板は定期的に塗装が必要

ガルバリウム鋼板は特殊な加工が施されている外壁材です。そのためきちんと適応した塗料を使用しなければ塗装がすぐにはがれてしまう可能性が高くなります。また、風雨や紫外線などで耐久性が落ちることもあるため定期的な塗装が必要となります。ガルバリウム鋼板は、サビにくいとはいわれていますがサビないわけではないため、サビる前におおよそ10年程度で再塗装が必要になる可能性が高くなるでしょう。

ガルバリウム鋼板の塗装にかかる費用

ガルバリウム鋼板の塗装にはどのくらいの費用が必要か気になっている人もいるでしょう。ガルバリウム鋼板は塗装することで耐久性をアップさせることができます。ただし、塗装がはがれてしまうとサビなどの劣化が生じる可能性が高まるため、定期的なメンテナンスが必要です。

おおよその費用として屋根の塗装をする場合は、塗装面積50〜60㎡でおおよそ25〜50万円程度とされています。外壁の場合は、床面積100㎡の場合は、約80〜120万円程度とされています。

ガルバリウム鋼板の塗装で必要な処理

ガルバリウム鋼板の塗装では事前に必要な処理があります。まず表面をざらつかせる目荒らしと呼ばれる処理です。これは塗料をしっかりと付けるため、表面をざらつかせて凸凹にする必要があります。さらにサビや汚れを取り除く必要もあります。これをケレン処理または下地処理と呼びます。

下塗りは、上塗り塗料を接着するために行う作業です。基本的には下塗りに使われる塗料は防錆プライマーと呼ばれる塗料が使用されます。この塗料にはサビ止めの効果があり、鋼板にサビの発生を抑制する効果があります。下塗りをした後に、下塗りが透けてみえないようにするために中塗りを行う必要があります。

下塗り、中塗りが終わったら上塗りを行います。上塗りはガルバリウム鋼板の耐久性をアップさせるだけでなく、外壁のつやや色をアップさせる効果も期待できます。

ガルバリウム鋼板の色を変えるなら専門業者に依頼

ガルバリウム鋼板は、汚れがつきにくいのが特徴です。ただ、汚れがつきにくいということは塗料もつきにくいということです。そのため実績が豊富な専門業者でなければ塗装がすぐにはがれてしまうということもあるでしょう。もちろんDIYで塗装するとはがれやすいためできるだけ避けましょう。ガルバリウム鋼板の色を変えるなら専門業者に依頼することをおすすめします。

複数社に見積もりを取るのは手間のかかる作業です。自分の希望する塗装ができる施工業者を探したい場合には、外装塗装業者紹介サービス「Excite外壁塗装」がおすすめです。自社独自の審査基準を満たした優良塗装店のみが登録されており、一括で複数の見積もりを取ることが可能です。

ガルバリウム鋼板の外壁や屋根で気になる疑問

ガルバリウム鋼板で外壁や屋根を施工する場合、さまざまなメリットや注意点があることを解説してきました。ただ、まだまだガルバリウム鋼板について知りたいことがある人もいるでしょう。そこでここでは、ガルバリウム鋼板の外壁や屋根で気になる疑問について解説します。

日頃からできるメンテナンスはあるのか?

ガルバリウム鋼板を外壁や屋根に使用した場合、日常的にはどのようなメンテナンスが必要なのでしょうか。ガルバリウム鋼板はメンテナンスフリーだと考えている人もいるでしょうが、メンテナンスフリーといわれやすいのはメンテナンスに手間がかかりにくいからだという説もあります。

日常的には水をかけて汚れを落としておく程度の手入れで十分です。その際、高圧洗浄機などを使うと凹みの原因になることもあるため避けたほうがよいでしょう。

ガルバリウム鋼板のトラブルに保証はある?

ガルバリウム鋼板は耐久性の高さが特徴の外壁材です。場合によっては10年や25年の穴あき保証を付加しているメーカーもあります。ただし、保証に関する条件が厳しいケースもあるため注意が必要です。

たとえば、ガルバリウム鋼板を加工した場合は保証の対象外となります。ガルバリウム鋼板の耐久性が高いのは、表面をメッキ加工しているからです。これを加工によって切断するなどしてしまった場合は、防サビ効果が発揮されない状態にあったと判断されて保証されない場合もあります。

ガルバリウム鋼板の場合、後からトラブルが起こることもあるため、塗装店からの保証もついているかどうかも確認しておいたほうがよいでしょう。

ガルバリウム鋼板で人気の色はどれ?

ガルバリウム鋼板の中で人気が高いのは黒色です。シックでモダンな印象になるため最近では外壁に使用する人も多いようです。ただし、黒色は日射反射率が低くなるため注意が必要です。

シリコン塗料の種類を理解し外壁塗装をしよう

ガルバリウム鋼板を外壁に使用する場合、何を基準に選べばよいのでしょうか。機能や色が豊富にある外壁材であるがゆえに選択の幅が広く、どれを選べばよいか迷ってしまうこともあるでしょう。その場合、自分がイメージする家の特徴をしっかり思い描き、外壁の色やデザインを好みで選びます。その際、色による性能の違いも考慮できるとなおよいでしょう。

屋根や窓枠、ドアなどの色との相性も考えて、業者に依頼して似たような施工例の写真を見せてもらえればさらに具体的なイメージがわきます。1色だけでなく2色使うという方法もあるため、色の組み合わせを楽しむこともできます。