雨戸の塗装はDIYできる|塗料の選び方や塗装方法を解説

雨戸を開けるとき、変な音がしたり、開けづらかったりすることはないでしょうか。雨戸はさびたり、ゆがんだりしていると、スムーズに開け閉めができなくなります。

また、雨戸のさびやチョーキングは、劣化のサインです。このようなサインを見つけたら、雨戸の塗装を行ったほうがよいでしょう。

雨戸はDIYで塗装することができます。比較的簡単に塗装できるのでおすすめです。もちろん、業者に依頼すると美しい仕上がりにできます。この記事では、雨戸を塗装するメリットやDIYでの塗装の仕方を解説しています。

雨戸の不具合を感じているのなら、早めにこの記事を参考にメンテナンスを行いましょう。

雨戸塗装をするメリット

雨戸に塗装は必要なのでしょうか。雨戸を塗装しないとどのようなことが起こるのか、また、塗装で得られるメリットを解説します。

雨戸の耐久性を高める

雨戸は外壁と同じく日々、雨や紫外線などにさらされて劣化します。そして、劣化が進むと塗装がはがれて、防水機能が低下し、雨水でさびが発生します。

さびが発生すると、雨だれで外壁にしみができて見た目が悪くなります。そして、雨戸の下地が傷み、動きも悪くなります。

このように雨戸は外壁と同じように劣化するので、塗装を行うことで雨戸の耐久性を高めることができます。

家の外観のイメージがよくなる  

雨戸に汚れがついたり、塗装がはがれたり、さびたりしてくると、見た目が悪くなります。開け閉めもしにくくなりますし、家全体の外観も損なわれます。

外壁や雨戸は、外から見える部分なので、汚れや破損などが見えると、家全体の印象が悪くなってしまいます。塗装を行えば、くすんで汚れた状態からつやがあるきれいな状態になおせます。

このように雨戸の塗装を行えば、家のイメージを明るくよいイメージにできます

DIYで雨戸塗装をする基礎知識

雨戸は自身で塗装が行えます。しかし、雨戸の種類によっては塗装に適していないものがあります。ここでは、雨戸を自分で塗装する際に知っておくべきポイントを解説します。

雨戸塗装が必要なタイミング  

雨戸も外壁と同じように劣化が見られたら塗装を行うタイミングです。

雨戸を手で触ってみて白い粉がつく場合、チョーキングという現象が発生しています。これは塗料の寿命のサインです。

また、ざらざらした手触りで、塗装の剥がれがある場合も塗装を行う時期です。もちろん、さびがある場合には、再塗装が必要です。

雨戸にこのような現象が起きていると、雨戸の内部にまで劣化が進み、耐久性も下がっていきます。

このように、チョーキング現象や塗装の剥離、さびなどが見られる場合には、再塗装が必要な時期と判断できます。

塗装が可能な雨戸の種類  

雨戸には、いくつかのタイプがあります。そして、塗装ができるものとできないものがあるので、自宅の雨戸がどのタイプかを確認しましょう。

  • ルーバータイプ…羽がついていて、羽を動かして通風や採光の調整ができる
  • アコーディオンタイプ…折れ戸タイプとも呼ばれている。雨戸を折り曲げて開閉する
  • シャッタータイプ…電動や手動タイプがある。巻き上げて開閉する
  • 引き戸タイプ…単体の引き戸を戸袋にしまって開閉する

主な形状は上記の4つのタイプに分かれています。この中で塗装が行えるのは、引き戸タイプです。ほかのタイプは、可動部があり、その可動部に塗料が入ると動きにくくなる可能性があるので、塗装はおすすめできません。

雨戸の材質と使える塗料  

雨戸には、耐久性が高いアルミや鋼板が用いられることが多いです。また、木製の雨戸もあります。金属で作られている雨戸は、油性のウレタン塗料ならムラになりにくく、塗りやすいのでおすすめです。

また、木製の雨戸は、水分を含むと腐りやすいため、防腐効果や防虫効果があるステイン塗料がおすすめです。ステイン塗料とは、樹脂に防カビや防腐剤などが添加された木専用の塗料のことです。

また、雨戸を塗装するときには、基本的には下塗り1回と上塗り2回を行います。下塗りにはさび止めを含むプライマーが使用されます。

このように雨戸の材質に合わせて塗料を選ぶと、耐久性が上がり、雨戸を長持ちさせられます

雨戸の塗装と交換の判断基準  

雨戸の開閉がしにくくなったり、開閉の際に異音が発生する場合には、ゆがみやさびから劣化している恐れがあります。

この場合、潤滑スプレーで対処したり、戸車の交換をしたりして対応できる場合があります。

しかし、雨戸自体の耐用年数を超えている場合には、雨戸を交換したほうがよいでしょう。ちなみに雨戸の耐用年数は13年から15年程度です。また、雨戸の塗装の耐用年数は短く、5年程度です。

そして、雨戸に大きなへこみがある場合や、修理箇所が複数に及ぶ場合にも交換が適しています。このように傷み具合がひどい場合には交換がおすすめです。

塗装でメンテナンスが行えるのか、交換したほうがよいのかは業者と相談して決めるとよいでしょう。

雨戸塗装で使う道具一覧  

道具使用方法
軍手
  • ケガの防止に
  • 予備があるとよい
ラスターハケ
  • ケレン作業ででた鉄粉を取り除くため
サンドペーパー
  • さびをとるため
  • 5~8枚(多めに用意する)
  • 80~120のもの
ウエス
  • 汚れや余分な塗料を拭き取る
ローラー
  • 塗りむらが少なく塗れる
  • スペアも用意
ハケ
  • プライマーを塗るときに使う
  • 雨戸の隅や複雑な形状の部分を塗るときに使う
  • 水性用・油性用を用意する
マスキングテープ
  • 枠などを保護するため
  • 15~18mm程度
バケツ
  • 塗料を入れる
ブルーシート
  • 雨戸の下に敷くため

雨戸の塗装をDIYで行う場合には、上記の道具を用意するとよいでしょう。軍手はすぐに汚れるので、多めに用意しましょう。

また、ハケもいくつか予備を用意します。サンドペーパーは雨戸の面積にもよりますが、多めに用意しておくと安心です。

そして、バケツはローラーの幅に合わせたものを選びましょう。ローラーバケットなら、ローラーネットがついているので、余分な塗料をローラーから落とせて便利です。

DIYで雨戸塗装をする手順

ここでは、塗装を行う際の手順を解説します。失敗しないように流れを把握しておきましょう。

サンドペーパーで雨戸の下処理  

初めにサンドペーパーで塗装面の下処理を行います。雨戸にさびがある場合、サンドペーパーでさびを取り除きます。また、サンドペーパーで微細なキズを表面につけて、塗料が密着しやすいようします。

このような作業をケレンと言います。この作業を丁寧に行うことで、耐久性を上げて、塗装面をきれいに仕上げることができます。

ケレンの作業後は、削りかすやほこりなどをラスターハケやウエスできれいに取り除いてから下地を塗ります。

塗料の飛散を避けるため養生  

塗料を塗る前に枠組み部分や塗料がつくと困る部分に塗料がつかないように養生を行います。マスキングテープで覆うと塗料が付着しません。

特にローラーで塗装する場合には、素早くローラーを動かすと塗料が飛び散ります。マスキングテープを貼ると、塗料で塗装面以外が汚れるのを防げます。

きれいに仕上げるためには、マスキングテープに隙間ができないようにきっちりとおさえて貼りましょう。そして、塗装が終わったら塗料が乾燥する前にマスキングテープを剥がしましょう。

さび止めのため下塗り  

初めに塗るのは下塗りです。さび止めの役割があります。そして、この下塗りには、上塗り用の塗料の密着性を高める役目もあります。塗りむらがあると、仕上がりに影響するので丁寧に塗りましょう。

下塗り後は4時間ほど乾燥時間をおきます。しっかりと乾燥させてから次の上塗りに進みます。梅雨の時期や天気の悪い日には、4時間で乾燥しない可能性があるので、しっかりと乾燥してから次の段階に進みましょう。

2回に分けて上塗り  

下塗りがしっかりと乾燥したら、上塗りを行います。この上塗りは2回行います。2回行うことで、耐久性があがり、つやのある美しい仕上がりにできます。上塗り前にも塗料の飛び散りを防止するために養生を行います。

上塗りは2回行うので、分厚く塗る必要はありません。ムラがでないように隅々まで塗りましょう。そして、塗り終わったら、1時間から2時間程度乾燥させます。その後、2回目の上塗りを行います。

上塗りを行うときには、ローラーを使うとムラができにくくなります。2回目の上塗りが終わったら乾燥させましょう。

養生を撤去し残った塗料の後始末  

最後に養生を取ります。この際、剥がれた塗料が周りにつかないように注意しましょう。そして、塗料が残った場合には、保管するか処分するかしましょう。

保管する場合には、ふたを閉めて空気にできるだけ触れないようにして、冷暗所で保管します。高温・多湿の場所は、劣化の原因となるので避けましょう。

もし、処分するのなら産業廃棄物業者へ問い合わせましょう。少しの量であれば、固化材を使って燃えるゴミとして処分できます。

塗料は長期間の保管は適していません。できるだけ使い切るか早めに使うようにしましょう。     

雨戸塗装で失敗をしない4つのコツ

雨戸の塗装は、比較的簡単なので自身でも可能です。しかし、塗料の扱いを間違うと体に悪影響が出る場合があります。ここでは雨戸塗装で失敗しないためのポイントを解説します。

雨戸塗装は使う塗料にもこだわる  

耐久性があり、多くの雨戸で使用されている金属の雨戸の場合、さび止めの塗料を下塗りとして塗装します。

そして、上塗りには油性タイプのウレタン塗料やシリコン塗料を使います。油性タイプだと耐久性がよいのでおすすめです。この上塗りは2回行うことで、耐久性がアップし、つやのある仕上がりになります。

また、ウレタン塗料だと密着性が高く、柔らかいので初心者でも扱いやすいのでおすすめです。このように雨戸の塗装を行うときには、雨戸の材質を確認し、材質に合った塗料を選びましょう。

雨戸塗装の費用には足場代も含めておく  

雨戸は、戸建ての場合、1階部分だけでなく2階にもある場合があります。手が届かない高所にある雨戸の場合には、足場が必要です。

一般的に、業者に雨戸の塗装を依頼する場合、1枚あたり2,500円から4,000円程度になります。これに加えてこの足場代がかかります。

足場代は、家の大きさにもよりますが、30坪くらいの戸建てだと10万円から20万円程度になります。このように足場をかけるにもそこそこ費用がかかるので、外壁と同じタイミングで行うと足場費用を節約できます。

もし、外壁の塗装の時期が近いなら同時に工事することも検討してみるとよいでしょう。

シンナーは取り扱いに注意をする  

シンナーを使用して溶かす溶剤系の塗料を使用する場合には、シンナーの扱いに注意しましょう。シンナーは体に有害な成分を含みます。体内にシンナーを吸いこむと、めまいや知覚異常、まひが現れることがあります。

また、後々、気管支や神経に慢性的な症状が現れることもあります。そのため、作業の際には以下のことに気をつけましょう。

  • 換気のよい場所で作業する(窓、ドアを開ける。送風機でシンナーが室内にたまるのを防ぐ)
  • 近くで火を使わない
  • 長袖・長ズボン・ゴーグル・手袋・マスクを着用して作業する

マスクは送気マスクや防毒マスクを使うと効果的です。また、皮膚からも有害物質が体に侵入する恐れがあるので、必ず皮膚が露出しない服装で作業を行いましょう。

仕上げを重視するなら雨戸塗装を業者に依頼  

雨戸の塗装は、業者に依頼して塗装してもらうこともできます。業者なら仕上がりもきれいになるのでおすすめです。

この場合、使用する塗料によって費用は異なります。雨戸の塗装でよく使われる塗料は2種類です。ウレタン塗料であれば、1,800円~2,000円/平方メートルです。また、シリコン塗料の場合は、2,000円~2,5000円/平方メートルです。

これに2階部分など足場が必要な箇所の雨戸の塗装も依頼するなら、足場費用もかかります。30坪程度の戸建てだとおよそ10万円から20万円と考えておくとよいでしょう。

そして、業者を探す場合には、雨戸の塗装実績を確認して、信頼できる業者に依頼しましょう。その際、いくつかの業者に見積もりを取って比較して選びましょう。一括見積もりサービスを利用すると、一度に複数の業者の見積もりが取れます。

比較して選ぶと、相場価格がわかり適正な価格で工事を行ってくれる業者が見つけられます。そして、足場が必要な場合には、外壁塗装も同じタイミングで行うと足場代が1回で済むのでお得です。

外壁塗装の際には、雨戸などの付帯設備の塗装も同時に行うことが多いので、業者に相談してみるとよいでしょう。

傷みが悪化する前に雨戸塗装をしよう

雨戸は強風や雨、飛来物から窓を守ったり、侵入者を防いだりする大切なものです。雨風にさらされるので、メンテナンスを行わないと、さびたり、塗装が剥げたりして劣化して開閉しづらくなります。

また、さびやへこみなどを放置していると、劣化がすすみ雨戸自体の交換が必要になります。雨戸は塗装でのメンテナンスならそれほど費用はかかりませんが、交換となると高額の費用が必要です。

雨戸を長くよい状態で保つためにもまめなメンテナンスが大切です。そして、傷みが悪化する前に塗装することが重要です。雨戸の不具合を見つけたら自身で塗装するか、一括見積サービスを使って、優良な業者を見つけて塗装を依頼しましょう