屋根の色の選び方ガイド|7つのポイントと塗装の流れを徹底解説

家のイメージは、屋根の色や外壁の色で印象が変わります。外から見える部分なので、どのように選べばよいのか悩む人も多いのではないでしょう。

屋根の塗装はそう頻繁に行うものではないので、色選びを失敗したくない人も多いでしょう。

ここでは、屋根の色の選び方を解説しています。どのような点に気をつけて色を選べばよいのか、費用を抑えて屋根を塗装するポイントも解説しているので参考にして下さい。

7つのポイントで屋根の色選び

屋根の色を選ぶときのポイントを解説します。ここで紹介する7つのポイントを参考に、自分の家に合った屋根の色を選んでみて下さい。

外壁を含めた家全体のカラーバランス

家の印象は、屋根の色、外壁の色、玄関の色、窓枠やサッシの色などで決まります。それぞれの部分の塗る面積と色のバランスを考えると、まとまりある印象にできます。

特に、大きな面積がある外壁や屋根の色を選ぶ時には注意しましょう。塗装面積が大きいほど、その色の印象が強くなります。

また、雨どいや窓のサッシ部分など、色を変えられない部分があります。これらの部分とも調和した色を選ぶと、バランスがとりやすいでしょう。

周辺環境に溶け込む色か

家が建っている場所が住宅地である場合には、周りの家との調和を考えるとよいでしょう。

住んでいる地域によっては、景観ガイドラインが定められていて、屋根の形状や色など、細かく決められている場合があります。

このように街の景観のために、家の外壁や屋根の色を好きな色で塗装できない場合があります。初めて屋根の塗装を行う前には、役所に確認しておくとよいでしょう。

また、奇抜な色で屋根や外壁の塗装を行った場合、街並みから浮いて近隣の家から苦情がくることがあるかもしれません。そのため、屋根の色を選ぶ時には、周辺の家や街並みになじむ色を選ぶことも大切です

遮熱効果は期待できるか

屋根は太陽に最も近い位置にあり、太陽の光の影響を強く受ける場所です。熱の影響を受けやすい部分なので、屋根のすぐ下の部屋は室内の温度が高くなりがちです。

そのため、屋根の色を選ぶ時には、できるだけ太陽の光を反射して熱を遮れる遮熱効果がある色がおすすめです。

例えば、黒い色を選ぶよりも白い色の方が遮熱効果は高くなります。ただし、色が薄いと、その分汚れが目立ちます。また、光が反射して隣家に反射光が差し込むこともあるので注意が必要です。

色だけでなく、塗料には遮熱効果があるものなど特殊な機能がついた塗料が売られています。色の濃い屋根にしたい場合には、このような遮熱塗料を選ぶとよいでしょう。

汚れが目立ちにくいか

屋根の塗装は、費用も高額なためそれほど頻繁に行いません。そのため、次のメンテナンスの時期までもつように、耐久性があるものや、汚れがつきにくい色がおすすめです。

例えば、近頃増えているグレー系の屋根は、汚れが目立ちにくく、暗い色の屋根ほど熱を吸収しないのでおすすめです。また、ブラウン系の色も汚れが目立ちにくく、落ち着いた印象の外観に仕上げられます。

白い色は、熱を反射するので遮熱効果はありますが、汚れが目立ちやすいというデメリットがあります。淡い色が汚れが目立ちやすく、塗装から時間が経過するとともに薄汚れてくる可能性があります。

面積効果による見え方の違いを意識

屋根の色を選ぶ時には、色の見本で選ぶ人は多いかと思います。しかし、色見本はサイズがそれほど大きくないため、実際に屋根に塗った時と印象が変わります。

また、室内で見る色と太陽光の下で見る色では印象が変わります。

色には面積効果というものがあり、塗る面積が大きいほど明るく、小さいほど暗い印象を与えます。

そのため、色見本で見た色よりも、実際に屋根に塗装すると明るく強い印象を与えることがあります。色見本で色を選ぶ時には、実際に屋根に塗装するとワントーンからツートーン明るくなると考えておくとよいでしょう。

家のテーマに沿った色にする

屋根を選ぶ時には、外壁の色に合ったものを選ぶと調和がとりやすくなります。また、外観のテーマをあらかじめイメージできているとそのイメージに沿った色を選べます。

【ドイツ風】

レンガ調のブラウン系やオレンジ系の外壁なら、屋根の色に深い緑の色を選ぶとおしゃれなドイツ風の印象になります。濃い緑色を選ぶことで引き締め効果もあります。

【地中海風】

白い色の外壁に緑の屋根を合わせると、爽やかでおしゃれなイメージの地中海風に仕上げられます。

【プロバンス風】

やわらかなクリーム色の外壁なら、ブラウン系の屋根にするとプロヴァンス風の落ち着いた印象の外観となります。欧風の建築にもおすすめの組み合わせです。

【マリン風】

外壁が青と白のツートンカラーなら、屋根をグレーにすることで、爽やかな印象を与えられます。外壁の青がくすみがかった落ち着いた青なら、周りの家から浮くことも少ないでしょう。

【モダン風】

シックでおしゃれなモダン風の外観にしたい時には、濃い色の組み合わせが重厚感がでておすすめです。例えば、グレーの壁にダークブラウンの屋根を合わせると落ち着いたスタイリッシュな印象になります。

また、ブラウンの壁にブランの屋根だと、同じ茶系の色をつかってもおしゃれで、柔らかい印象が与えられます。

このように、どのようなイメージの家にしたいかを、屋根の色を選ぶ前に考えておくと色を選択しやすいでしょう。

運気を気にするなら風水を取り入れる  

屋根の色を選ぶ時に、運気を気にするのなら、風水を取り入れてみるのも1つの方法です。

特徴
浄化
清潔
潔白
冷静
知性
信頼
灰色誠実
堅実
再生
発展
健康
成長
茶色大地
安定
健康
運気を高める
活性化
積極的
邪気を払う
守る

風水では、色には色々な意味があり、運気を高めるために利用できます。これらを参考に色を考えてみるのもよいでしょう。

屋根の色を決めて塗装をする流れ

屋根の塗装を行う時の流れを解説します。屋根塗装をスムーズに依頼できるように流れを把握しておくとよいでしょう。

周囲の家も参考に色のイメージ固め

屋根の色を考える時に、ネットを利用して簡単にカラーシミュレーションが行えます。外壁と屋根の色を選んで、どんなイメージになるかを簡単に確認できます。

ただし、自宅で簡単に屋根の色のイメージが確認できますが、パソコン上で見た色と、実際に塗装して見た色にはずれが生じることは理解しておきましょう。

そのため、実際に家の周りを歩いてみて、屋根の色を見て歩く方法がおすすめです。家の周りを見て回れば、どのような色なら馴染みやすいか、また、浮かないかがわかりますし、理想の色合いの家も見つかるかもしれません。

このように実際にある家を見て回ると、自分の家の色のイメージも固めやすいでしょう。

一括見積もりで屋根の塗装業者探し

屋根の塗装を行う時には、塗装業者を探さなければなりません。しかし、どの塗装業者を選べばよいのかわからない人も多いのではないでしょうか。

塗装業者の中には、高い費用を請求する悪徳業者も存在します。そのような悪徳業者を避けて、優良業者を見つけるにはコツがあります。

塗装を依頼する時には、初めに見積もりを依頼します。最も重要なポイントが見積もりを3社以上に依頼することです。見積額は、業者の塗料の仕入れの値段や季節、住んでいる地域などで変わるため、業者ごとに差が出ます。

そのため、比較して選ぶことが大切です。また、悪徳業者の中には高い見積額を出したり、安い見積額を提示して手抜き工事をしたりすることがあります。

このような業者を見分けるためにも、3社以上で比較することが大切です。比較すると相場がわかりますし、相場からかけ離れた金額を提示する業者を避けられます。

一括見積もりサイトを利用すると、無料で複数の業者に見積もりが依頼できます。手間や時間をかけずに見積もりが依頼できますし、厳選された業者が登録されているサイトを選べば安心して工事が任せられます。

納得できるまで業者と打ち合わせ

屋根の色を決める時には、様々なことに配慮しながら選ぶことが大切です。

  • 外壁の色に合っているか
  • 近隣の家から浮いていないか、なじんでいるか
  • 街並みに合った色調か
  • 景観ガイドラインに沿った色か

単純に好きな色を選んでしまうと、近隣の住民とトラブルになることもあります。そのため、業者のアドバイスを受けながら、色を選ぶことも大切です。

また、屋根の色は、選ぶ色によっては遮熱効果が期待できて室内の快適性を向上できます。色によっては、塗装後時間がたつと色あせが起きて、外観が古ぼけて見えるものもあります。

最も重要なことは、自分がイメージしている色を業者に正確に理解してもらえているかということです。正確に伝えられていないと、完成後の色がイメージと異なり、後悔することもあります。

色を決めるときには、担当者としっかりと話し合って自分のイメージを伝えることも大切です。

試し塗りで屋根の色の最終チェック  

実際の屋根の色は、色見本と同じように見えないことが多くあります。これは、日の当たり方や、屋根材の種類、塗料の性質などが影響します。

同じ塗料を使っても、屋根材が異なれば、色や質感が微妙に異なります。そのため、見本通りの色がでるとは限りません。

屋根の塗装を行う時には、一度、試し塗りをすることをおすすめします。実際に塗ってみて、その色でよいかを確認してから全体の塗装を行うとよいでしょう。

屋根の色を決めたら塗料の質にもこだわろう

塗装に使われる塗料には、色のほかにも耐用年数や機能によって選べます。屋根のメンテナンスの頻度や価格などを考慮しながら選ぶとよいでしょう。

塗料の種類と耐久性

屋根の塗装に使える塗料にはいくつかの種類があります。屋根は直射日光の影響を受けやすいため、耐候性が高い塗料がおすすめです。また、遮熱性がある塗料も人気です。

塗料の種類耐用年数(年)相場価格(円)特徴
ウレタン塗料8~101,700~2,200比較的安価
密着性がよい
弾力がある
汎用性が高い
変色する
シリコン塗料10~152,300~3,500耐久性が高い
耐水性が高い
透湿性あり
価格が手ごろで長持ち
フッ素塗料15~203,800~4,800耐候性が優れている
耐熱性・耐寒性あり
汚れがつきにくい
高価
無機塗料20~254,300~5,500耐候性が優れている
汚れがつきにくい
カビ・コケが発生しにくい
変色・色あせしにくい
燃えにくい
高価

耐水性もあり、耐久性もあるシリコン塗料は、比較的耐用年数も長いため人気の塗料です。

ウレタン塗料は、安価に塗装が行えますが、日の光で黄色く変色するものもあり、耐久性があまりよくないので屋根の塗装には、あまり使われていません。

フッ素塗料や無機塗料を選ぶと、耐候性に優れているので、長持ちします。ただし、これらの塗料はシリコン塗料などと比べると高価です。

また、上記の塗料には、遮熱高価や断熱効果、低汚染性などの特殊機能を備えた塗料も売られています。屋根の遮熱性を上げたかったり、断熱性を上げたかったりする場合には、それらの機能を備えたものがよいでしょう。

塗料の艶による見栄えの違い

塗料には、艶が出せるものとマットな仕上がりになる艶なしがあります。艶には段階があり、艶ありは光沢度が70%以上のものを差します。そして、7分艶、5分艶、3分艶と光沢度に合わせて段階があります。

水性の塗料の場合は、ほとんどの場合、5段階の中から選べます。油性の場合には、艶なしがない塗料がほとんどです。

艶がある塗料を選ぶと、塗装面が艶で明るく見えます。そして、艶ありの方が耐久性がよく、耐久年数が1~2年艶なしより長くなります。

艶なしは、落ち着いた雰囲気に仕上げられます。しかし、艶なしの塗料は、通常の艶ありの塗料に艶消し剤を添加して作るため、余計な添加物が増えて、艶ありに比べて耐久性が下がります。

また、艶なしにはゴミが付着しやすく、汚れが付きやすいというデメリットがあることも覚えておきましょう。

暮らしやすさのため付加機能をつける

塗料には、遮熱や断熱、低汚染といった機能を備えた塗料があります。屋根は太陽の直射日光の影響を特に強く受ける部分です。

そのため、遮熱機能がある塗料がおすすめです。また、断熱機能を備えた塗料もあります。これらの機能を備えた塗料を使えば、より室内空間で快適に過ごせます。

また、屋根は簡単に掃除が行える場所ではありません。そのため、美観を保ちたい人には、光触媒の塗料がおすすめです。光触媒は、自浄作用がある塗料で、酸化チタンと太陽光が化学反応を起こして汚れを浮かせて、雨水で汚れを流し落とす機能があります。

ただし、これらの塗料は、外壁塗装によく使用されるシリコン塗料と比べると、価格は2倍近くで高額というデメリットがあります。

屋根の塗装で知っておきたい基本

ここでは、屋根塗装を行う際の知っておきたい基本の知識を解説します。見積書を見る時や業者を選ぶ時に役立ちます。

屋根の塗装は3回塗られる

屋根の塗装は、初めに屋根の汚れを落としたり、下地部分の補修を行います。その後、屋根の塗装を行います。塗装は3回行われます。

初めは、下塗りといって下地強化剤を使用します。この下地強化剤は、塗料の吸い込みを抑えたり、塗料の密着をよくするためのものです。プライマー、シーラー、フィラーの3種類があり、屋根の劣化状況に合わせて選びます。

下地強化剤の種類特徴
シーラー密着をよくするために使われる
シーラー下地の劣化がひどく、吸い込みが激しい場合に使われる
フィラー厚みがでる下地強化剤で、凹凸やクラックがある場合に使われる
吸い込みが激しい場合に使われる

しっかりと乾燥したら、中塗りに進みます。中塗りは本来の塗料の耐久性を保ったり、上塗りの定着をよくするために行われます。

最後に中塗りと同じ塗料で上塗りが行われます。塗料を2度重ねて塗ることで厚みがでて耐久性が上がり、美しい塗膜になり、見た目もよくなります。

このように。屋根の塗装では3回塗装を行うことで、しっかりと密着させて、塗料のもつ耐久性を発揮したり、美しい仕上がりにできます。

屋根の塗装にかかる費用の相場

坪数屋根面積(平方メートル)相場価格(万円)
202532
304539
407547
509058
6012065

上記は、坪数からおおよその屋根面積を計算して相場価格を出したものです。屋根の面積は、角度によっても変わります。そして、塗装する面積によって費用は変わります

また、選ぶ塗料によっても費用は大きく左右されます。上記の費用の中には、足場代や高圧洗浄代なども含まれています。

自分の家の屋根の塗装がどれくらいの費用か知りたい場合には、一括見積もりサイトを利用すると簡単にわかるので活用してみるとよいでしょう。

塗装は屋根と外壁を一緒にするとお得

屋根の塗装を行う時には、家の周りに足場が必要です。足場の費用は、10万円から20万円かかります。これは、外壁を塗装する際にも必要な費用で、屋根と外壁を別々の機会に塗装を行うと、それぞれ足場代がかかります。

そのため、屋根の塗装を行う時に外壁の塗装を行えば、足場代を1回ですませられます。

このように屋根や外壁のメンテナンスの際には高額の費用がかかるため、少しでも費用を抑えられるように工夫するとよいでしょう。

屋根の色は自身の好みだけで決めない

屋根の色は家のイメージを決めるものなので、好みの色を選らんで塗装したいものです。しかし、屋根の色は、周りの家との調和を考えて選ぶことも大切です。

屋根の色を選ぶ時には、業者に好みの色を伝えて、業者のアドバイスを受けながら周りの家との調和を考えて選ぶとよいでしょう

気軽に相談できる塗装業者を見つけて、納得できる屋根塗装を行いましょう。