雨漏りの原因を突き止め修理をしよう!わからない場合の対策まで解説

築年数が進んでいくと、気になるのが劣化による雨漏りです。雨漏りは家を傷める大きな要因の一つなので、疑わしい部分を見つけたら放置せずに、すぐに対処することが大切です。

ここでは、考えられる雨漏りの原因や応急処置の仕方、失敗しない業者選びのポイントなどについて解説します。

6つの雨漏りの原因

雨漏りには、主に6つの原因が考えられます。住宅にとって雨漏りは劣化を早める原因にもなりうるため、早めに対処しておきたいものです。考えられる6つの原因について詳しく解説します。

屋根材が破損している  

雨が降ると天井から水がぽたぽたと垂れてきたり、天井にシミができている場合は、屋根材の破損がないか疑ってみましょう。

屋根からの雨漏りは、雨漏りの中で最も多い場所です。屋根材が経年劣化していると強風などによって破損している可能性があります。

ただし、屋根材が破損しているからといってすぐに天井から水が垂れるわけではありません。防水シートなどで保護されていることもあるため、早めに屋根材の補修をするなど対処しておきましょう。

地震などの揺れで屋根に隙間  

地震などが起こると、瓦そのものがズレてしまったり、棟板金や棟瓦が浮いたりすることがあります。棟板金や棟瓦は本来しっかりと固定されているものですが、地震の揺れや経年劣化などによって固定部分が傷んですき間ができてしまうことがあります。

そのすき間から雨漏りするケースも少なくありません。棟板金が緩んでくると、しっかりと固定されていたものが、人の手が入るほどのすき間ができてしまうこともあります。

そうすると、横からふきつける雨が降った場合に、雨漏りを引き起こしてしまう可能性が高まります。

外壁のひび割れで雨水が内部に侵入

外壁のひび割れから雨漏りしてしまうケースもあります。外壁のひび割れはなかなか気づきにくい部分でもあるので、見落としてしまいがちなので注意しましょう。

外壁にひび割れを見つけたら、深度をチェックしてみるのがおすすめです。深度が浅ければ部分的な補修やコーキングで対処することが可能ですが、深度が深い場合は外壁全体の補修が必要となってくることがあります。

外壁をチェックする際は、サッシの境目やコーキングされている部分の劣化にも注目することが大切です。この部分の劣化でも雨漏りにつながることがあるので、見落とさないようにしましょう。

築20年以上の住宅で、ひび割れしている部分が複数箇所見受けられる場合は、部分的な補修ではなく、外壁全体の補修を行い雨漏り対策をするのがおすすめです。

ベランダの防水機能の劣化  

雨漏りする場所として認識が低いベランダですが、雨風にさらされていることが多い場所でもあるので、雨漏りしやすい場所と理解しておきましょう。

ベランダには防水塗装や防水シートを施しているのが一般的ですが、それらが剥がれている場合はひび割れが起こりやすくなり、雨漏りにつながってしまうことがあります。

しかし、ベランダが原因の雨漏りは気づきにくいものです。ベランダの水はけが悪いと感じたら、雨漏りに直結しない不具合であったとしても、一度業者にチェックしてもらうのがおすすめです。

雨どいや排水溝のつまり  

雨どいや排水溝は常に外にさらされている部分のため、たとえ新品であっても落ち葉や鳥のふん、強風で飛んできたゴミなどで詰まりやすい場所です。

また、紫外線なども当たりやすい場所なので、劣化のスピードが早い場所でもあります。劣化が進むと、防水の施工が機能しなくなり、やがて建物内部にまで水が浸透してしまい雨漏りにつながってしまいます

定期的に、雨どいや排水溝の掃除をしてキレイな状態を保つことで、予防することができるでしょう。高所の作業が必要になる雨どいなどの場合は、プロの業者に依頼して掃除してもらい、ケガのリスクを回避することが大切です。

業者による工事のミス

雨漏りの原因として、施工不良も考えられます。よくあるケースとしては、屋根と外壁のすき間の防水対策が不十分ということが挙げられます。

これは、屋根と外壁を別の職人や業者が行った場合、コミュニケーション不足などの理由から防水対策が不十分となってしまうケースです。

また、縁切りがされていないケースもあります。これは、職人や業者の手抜き工事の一つで、やるべき工程をやっていないことが原因で雨漏りが発生してしまいます。

雨漏り原因がわからないならどうする?

雨漏りは目に見えて症状が現れる場合と、現れない場合があります。目に見えて症状を確認できる場合は、雨漏りしている原因を突き止めやすいですが、どこから雨漏りしているか分からない場合はどうすれば良いのでしょうか。

結露や漏水を疑う  

雨漏りの場所が特定できない場合は、結露や漏水を疑ってみましょう。結露は室内外の温度差がある場合に発生し、シミやカビ、腐食などを引き起こし、その症状から雨漏りを心配することがあります。

結露は十分な換気を行うなどして、室内外の温度差を緩和することで予防できます。

漏水は、給水管や排水管が破損して水が漏れている状態なので、水道代が跳ね上がるなどの症状が現れます。水道代のチェックをし、漏水が疑われる場合は専門の業者に修理を依頼しましょう。

気になるところの目視と散水

特殊な機械を使用しなくても、自分で目視するか、散水で雨漏りの場所をある程度特定することは可能です。目視は、雨漏りしていそうな場所を推測して実際にチェックする方法です。

屋根材のズレや、外壁のひび割れなどを主に確認すると良いでしょう。

散水は、ホースやバケツを利用して雨漏りしていそうな場所に直接水をかけて確認する方法です。実際に水が漏れてくるかどうかをチェックします。

ただし、目視と散水では、雨漏りの場所を特定できれば良いという程度で行うのが良いでしょう。雨漏りは住宅内部から補修しなければいけない可能性もあるので、業者に依頼して点検してもらうのがおすすめです。 

業者に雨漏りの調査を依頼

雨漏りの点検を業者に依頼すると、散水調査や赤外線サーモグラフィー調査を行うのが一般的です。業者が行う散水調査は、直接屋根の上から散水することが可能なので、より雨漏りの場所を特定しやすいです。

赤外線サーモグラフィー調査では、雨漏りしている部分の温度が低くなっている原理を利用して調査します。実際に水をかけながら赤外線サーモグラフィーカメラで撮影すると、温度が低くなっている場所を特定することができます。

雨漏りの原因に3つの方法で対処

雨漏りが発生したら、住宅の劣化を防ぐためにも早めの対処が大切です。どのような対処方法があるのかみておきましょう。住宅に最適な対処方法を選ばないと、より住宅を傷めてしまうことになるので、きちんと対処方法を理解しておくことが重要です。

不具合の合った部分だけの補修・修理

雨漏りが見受けられた場合は、雨漏りしている部分のみを補修・修理して対処することも可能です。雨漏りが軽度な場合は部分的な補修・修理で対処しても問題ないでしょう。

修理内容相場
棟板金の差し替え3~10万円
雨どい修理3,000~10万円
スレート屋根の差し替え1~5万円
瓦の差し替え1~5万円

部分的な補修・修理では高額な費用にはならないことが多く、すぐに対処しやすい金額で施工してもらうことが可能です。

事前に補修・修理を行ってもらう業者と、補修・修理する範囲をきちんと確認しておくことが大切です。

屋根を下地から新しくするなら葺き替え

屋根の葺き替え工事とは、既存の屋根材を全て撤去し、新しい屋根材に替える工事内容にです。大がかりな工事となることが多いため、費用も高額になりがちなので事前にしっかりと下調べしておきましょう。

葺き替え工事では、約30坪の一般的な戸建て住宅で1~2週間の工期を必要とし、95~240万円程度が相場と言われています。

既存の屋根材がアスベストを含む場合は、さらに200万円ほどかかってくるので注意しましょう。

葺き替え工事は屋根材を全て撤去するため、下地の状況をしっかりと確認することができます。必要であれば下地の補修・修理を行うことも可能です。

また、下地から屋根材までが一新されるので、屋根の寿命が延び自然災害への対策としても十分と言えるでしょう。さらに、屋根材を軽量化することができれば耐震性をアップさせることもできます。

ただし、高額な費用と長期な工期がかかることを忘れてはいけません。数百万円にものぼる費用は、じっくりと検討して判断するのがおすすめです。

費用の節約でカバー工法  

カバー工法とは、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねて取り付ける工法です。既存の屋根材を撤去する必要がなくなるので、その分費用を安く抑えることができます。

費用の相場としては90~190万円程度となり、葺き替え工事よりも安価に施工できることが分かります。また、撤去や廃棄の時間を割かなくても済むので、工期を短くすることにもつながります。

屋根が二重になることから、音や熱が伝わりにくくなり、遮音性や遮熱性を向上させることもできます。

ただし、既存の屋根材の劣化が激しい場合はおすすめできません。屋根材の下地部分に劣化が見られる場合、下地の補修を行ったほうが家は長持ちするため、既存の屋根材を撤去する葺き替え工事を検討しましょう。

また、二重で屋根材を取り付けるため、屋根が重くなってしまい、耐震性が落ちてしまう可能性があります。家の構造が二重屋根に耐えられる構造かどうかを確かめておくと安心です。

雨漏りの原因を解消するまでの応急処置

雨漏りを見つけたら、応急処置をしてその場をしのぎ、被害を拡大させないことも大切です。業者に補修・修理してもらうまでの期間に行える応急処置の仕方についてマスターしておきましょう。

シートで雨漏りの原因箇所を覆う

雨漏りしている場所を特定することは、素人ならもちろん、業者でも時間がかかってしまうことがあります。その間に、雨漏りで室内の被害を拡大させないためにも、ブルーシートや防水シートを破損がある場所にかぶせておくのがおすすめです。

雨風で飛ばされないよう、石や土のう袋などで重しをしておくと安心です。ただし、屋根に登ってシートを広げる作業を行うので、落下などの危険がないよう十分に注意して行うことが大切です。

ブルーシートはただ被せるだけで済みますが、防水シートを使用する際は、被せる部分をキレイにしてから行います。粘着性のあるシートなので、空気が入らないようにしっかりと密着させて保護しましょう。

雨水が滴る場所にはバケツ  

天井から雨水が滴り落ちてくる場所には、バケツなどで床や家具が濡れないようにしましょう。バケツに当たって水が飛び散るので、バケツの下には大きめに広げたブルーシートや新聞紙など敷いておくのがおすすめです。

また、バケツの中には雑巾などを入れておくと、落ちてきた水の飛び散りを防ぐことができます。バケツに溜まった水はこまめに捨てるなどして対処しましょう。

ちょっとしたひび割れにコーキング

小さくて細かいひびから雨漏りするような時には、ホームセンターやネットショップなどで手に入れることができる防水コーキングを使用するのがおすすめです。

外壁やサッシ、排水溝などさまざまな場所で使える優れものです。屋根にも使用することは可能ですが、雨で濡れている屋根に登ることはとても危険なので、業者に任せるようにしましょう。

防水コーキングもあくまで応急処置なので、必ず業者に点検を依頼し、雨漏りの場所を特定したり、補修・修理の工事を依頼しておくと安心です。

雨漏りの原因を解消する業者の選び方

雨漏りの場所を特定するのは、素人ではとても難しいです。場所が特定できたとしても、安心できるほどの補修・修理を行うのは難しいでしょう。業者に依頼するからには、しっかりと補修・修理してほしいものです。失敗しない業者選びのポイントについて解説します。

一括見積もりで優良な業者を絞り込む

雨漏りの補修・修理を依頼する業者は、外壁や屋根工事を請け負っている業者になります。多数の業者があり、その中から優良な業者を選び出すのはとても困難でしょう。

そんな時は、複数の業者に一括して見積もりできるサービスを活用するのがおすすめです。複数の業者から見積もりを提示してもらうことが可能になるので、費用の相場を把握することができます。

また、業者の実績などを比較することもできるでしょう。施工実績の多い業者なら、安心して補修・修理工事を依頼することができます。

適正価格で安心して依頼するためにも、一括見積もりサービスを活用して、信頼できる業者を見つけましょう。

丁寧に雨漏りの原因を調べてくれる

雨漏りの原因は一つとは限りません。そのため、きちんと雨漏りしている場所を特定し補修・修理するためには、時間をかけてじっくりと調査をする必要があるのです。

本来、雨漏りの調査では目視や散水試験、赤外線利用、雨漏り探知機検査などがあります。もちろん、高度な調査を希望すれば雨漏りの場所をより特定しやすくなりますが、費用も時間もかかってしまいます。

よくチラシなどの広告で「調査無料」「見積もり無料」とうたっている業者もありますが、その場合の多くは目視の調査のみで工事をしてしまいます。

目視だけの調査で間違った施工をしてしまうと、雨漏りが解決しないどころか、より状況が悪化してしまうことにもなりかねません。

雨漏りは家を劣化させる要因でもあるため、徹底的に調査してくれる業者を選ぶことが大切です。調査の内容や費用、かかる時間などについては、その都度業者と相談して決めていくと良いでしょう。

納得のできる説明をしてくれるか  

業者選びで失敗しないためのポイントは、自分が納得して工事を依頼できるかどうかです。まずは修理の依頼をするのではなく、相談をする形で担当者と話をしてみるのもおすすめです。

修理費用ばかりに注目せず、担当者の人間性もチェックすべきポイントです。また、見積もり内容について細かく解説をしてくれるのかどうか、保証について紙面でのやり取りをしてくれるのか、といった点もチェックしましょう。

悪徳業者の中には、説明しても分からないだろうからという理由で雑な説明をしたり、難しい専門用語を並べて話をする担当者がいるのも事実です。

そのような悪徳業者につかまらないためにも、費用、工事内容など全てにおいて納得のいく業者に安心して任せられるようにしましょう。

雨漏りは原因を全て洗い出してから修理

雨漏りは住宅を傷める大きな要因の一つです。常に屋外にある部分は、経年劣化を防ぐことはできないので、放っておくと雨漏りの原因となってしまいます。

もし雨漏りを見つけたら、まずは自分で応急処置することが大切です。正しいやり方で応急処置を施し、被害を拡大させないようにしましょう。

確実に雨漏りを直すには、プロの業者に依頼するのが最適です。一括見積もりサービスなどを活用し、優良業者を見つけて雨漏りの補修工事を行いましょう。