サーモアイを塗装に使用するメリットとは|費用対効果について解説

遮熱性の高い塗料「サーモアイ」をご存知でしょうか。高い反射率を誇っているため、熱を室内に伝えにくく、より快適に過ごすことができる塗料です。

ここでは、サーモアイの特性やメリット・デメリットについて解説します。機能性の高い塗料なので、価格は他の塗料と比べて高めに感じますが、費用に見合った効果を発揮します。費用を抑える方法についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

サーモアイの基本情報

サーモアイとは、日本ペイントが発売しているシリコン樹脂塗料の一つです。太陽熱を反射する性能が高いので、耐久性・耐候性に優れている点が特徴です。

過酷な環境下でも耐候性を発揮する特性を活かし、屋根の塗料として使用されることも多いです。遮熱機能もあるので、屋根に蓄積した熱を室内に通さず、室内空間を快適に保ってくれます。

カラーラインアップも豊富に揃っているので、既存のイメージとかけ離れないようにすることも可能ですし、イメージを一新することも可能です。

鋼構造物やプラントには適していませんが、それ以外の建物には対応できる柔軟性もあることが、多くの現場で取り入れられている理由と言えるでしょう。

サーモアイで塗装をする3つのメリット

機能性の高いサーモアイを使用すると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。その魅力について探ってみましょう。

高い遮熱効果で家の中が快適に

サーモアイは、遮熱効果の高い塗料です。遮熱効果は、日光の光をはね返す割合「日射反射率」で表されます。サーモアイは、日射反射率が90%以上あると言われています。

サーモアイを使用する際は、専用の下塗り材を使用しますが、この下塗り材でも日射反射率が高い数字を誇っているため、より高い遮熱効果に期待ができるのです。

遮熱効果が高い塗料を使用すると、室内への熱の伝わりが軽減するので、室内空間をより快適に保つことができます。

例えば、夏場の冷房が昼間の暑い時間帯でも効きやすくなるなどの省エネ効果にも期待ができます。

このように下塗り材と上塗り材の両方で遮熱効果を高めている塗料はサーモアイ独自の特徴とも言えるでしょう。 

カラーラインナップが豊富  

サーモアイのカラーラインナップは全40色あり、一般的な塗料が10~20色であるのと比較すると、その種類の豊富さが分かるでしょう。

どのカラーでも高い日射反射率を実現していますが、淡いカラーほど高い日射反射率を誇ります。中でも最も反射率が高いのは白色です。

自分好みのカラーが高性能な塗料で見つかりやすいという点も、大きなメリットと言えるのではないでしょうか。

屋根以外でも活用できる場所がある  

サーモアイは、その効果を最大限に活かす場所として屋根部分に多く使用されますが、住宅のどの部分にでも活用することが可能です。

熱がこもりやすい玄関先などに使用すれば、出入りするペットや飾る観葉植物などにも安心です。また、テラスなどに使用すれば、裸足で歩き回ることも可能となるでしょう。

生活スタイルを考え、屋根以外の部分にも活用することを検討するのもおすすめです。

サーモアイで塗装をする3つのデメリット

高い機能を誇るサーモアイですが、メリットだけではなく、考えられるデメリットにも注目しなければなりません。どのようなデメリットが挙げられるのかを知り、総合的に判断するようにしましょう。

塗装費用が高額になる

高い遮熱性のあるサーモアイは、塗装費用が高額になることがあります。しかし、耐用年数が長いので、長期的に見るとウレタン塗料などの他の塗料よりもお得だと考えられます。

塗料全般の中では高額な塗料になりますが、遮熱効果のある塗料に絞って比較すると、比較的安価で取り入れやすい価格帯です。

塗装工事の際は、初回の塗装費用だけでなく、10年や15年といった長い目で判断することが大切です。

塗料の光沢はツヤ有りしか選べない

塗料を選ぶ際には、カラーはもちろん、光沢の具合も選ぶことが一般的です。しかし、サーモアイではツヤ有りしか選ぶことができません

一般的な塗料ではツヤ有り、ツヤなし、3分ツヤから光沢具合を選択することができますが、サーモアイはツヤ有りのみとなります。

ツヤ有りの住宅は、光沢がはっきりとしておりまぶしい印象に仕上がります。マットな雰囲気に仕上げたいと考えている方にとっては、好みの家とは異なってしまう可能性があるので、仕上がりのイメージをできるだけ具体的に抱けるようにしておくと安心です。

一部の屋根材では使えない  

塗料は、品質や効能を維持したまま塗ることができる建材を明確にしています。これを適用下地と呼びますが、サーモアイの適用下地はスレート・波形スレート屋根、金属屋根・トタン、住宅用化粧スレート屋根となっています。

セメント瓦が適用外となるので注意しましょう。サーモアイ以外の多くの屋根向け塗料では、セメント瓦に対応しているので、既存の屋根がセメント瓦の場合は、他の塗料も検討してみるのがおすすめです。

サーモアイのラインナップと違い

サーモアイには5種類の製品があります。樹脂によって分類されており、価格や耐用年数などが異なってくるため、それぞれの特徴などをきちんと把握した上で検討すると良いでしょう。

種類耐用年数価格
サーモアイ4F12~15年4,610円/平方メートル
サーモアイSi8~12年3,950円/平方メートル
サーモアイ1液Si8~12年3,950円/平方メートル
サーモアイUV6~10年3,490円/平方メートル
サーモアイヤネガード5~8年3,780円/平方メートル

耐久性は4F、Si、1液Si、UV、ヤネガードの順になっており、耐久性重視で選ぶ場合は4Fがおすすめです。価格と効果をバランス良く取り入れたい場合はSiが最適でしょう。

Siは2液、1液Siは1液のタイプになります。1液Siは、調合する必要がないタイプなので、シンナー臭を軽減することができ、臭いが気になる方にはおすすめです。

サーモアイの性能を生かすポイント

高性能な塗料であるサーモアイを使用するなら、その高い性能をしっかりと発揮させたいものです。高い遮熱効果をより発揮させるために押さえておきたいポイントを把握しておきましょう。

遮熱性にこだわるなら明るいカラーを選ぶ  

サーモアイには豊富なカラーが展開されていますが、どのカラーを選ぶかによって遮熱性が変わってきます。上記でも述べた通り、明るいカラーのほうがより高い遮熱性を誇っているのが現状です。

最大の全日射は91%ですが、低いものだと30%以下と、カラーによってバラつきがあることが分かります。サーモアイのカラーの中で全日射が高いカラーを紹介します。

ホワイト91.0%
クールパールライト75.9%
クールベビーブルー70.4%
クールベビーリーフ69.8%
クールクリーム67.0%

クールパールライトはグレージュのような色、クールベビーブルーはくすんだ水色、クールベビーリーフは淡い黄緑色、クールクリームはくすんだベージュのような色になっています。

どれも淡いカラーが特徴で、住宅に使用すると柔らかさや可愛らしさ、清潔感やナチュラル感などを演出することができます。

技術力がある業者に塗装をしてもらう

塗装工事は業者によって仕上がりの品質が変わるとも言えるでしょう。同じ塗料を使用していても、塗る回数や塗料の厚みなどによって耐久性に大きな影響を与えます。

つまり、塗装をする業者や職人の技術によって差が出るため、技術力の高い業者・職人に依頼する必要があると言えるでしょう。

サーモアイの性質をしっかりと理解した上で、塗装できる業者を選ぶことが大切です。依頼する際は、過去にサーモアイを塗装したことがあるか、実績について確認してみるのがおすすめです。

屋根材の寿命に余裕がある

サーモアイの特性を存分に活かすなら、屋根材の寿命を事前にチェックしておくことと良いでしょう。屋根材の寿命時期が近いと、高額なサーモアイを使用しても耐久性を発揮する前に屋根の葺き替え工事をしなければならなくなってしまいます。

屋根材耐用年数(寿命)
スレート屋根(カラーベスト)15~25年
アスファルトシングル20~30年
トタン屋根10~20年
ガルバリウム鋼板20~30年
セメント系瓦30~40年
粘土系瓦(日本瓦)50~100年
防水シート(ルーフィング)20~30年
野地板20~30年

各屋根材の寿命と同年数、あるいは年数の半分くらいの時期にはメンテナンスが必要となってきます。屋根の修理がいつ頃になるかを把握しておくことで、サーモアイを使用する時期を導き出すことができます。

せっかく高額なサーモアイを使用するのであれば、その耐久性を存分に体感できるよう、塗装工事するタイミングを見計らうことが大切です。

寒冷地区では無理にサーモアイを使わない  

サーモアイの特性は高い遮熱性です。そのため、暑さが気になる地域ではその性能を実感することができるでしょう。

しかし、寒冷地区では遮熱性よりも耐雪性などの性能が求められます。サーモアイの特性が十分に活かすことができないということが分かります。

サーモアイを発売している日本ペイントの製品の中なら、トタンペイントシリーズを使用したほうが良い場合もあるので、地域の気候を理解した上で使用を検討することがおすすめです。   

サーモアイでの塗装費用を節約する4つの方法

塗装工事の費用が高額になりがちなサーモアイですが、その費用を少しでも節約して塗装工事を施したいものです。利用できる節約方法についてご紹介します。

塗装の依頼先を一括見積もりで探す

まずは、塗装費用に定価がないということをきちんと理解しておきましょう。もちろん、塗料の単価はありますが、あくまで相場であり、業者の見積もりで提示してくる金額には差が生じることを理解しておく必要があります。

そのため、優良な業者を選ぶことがとても重要です。相見積もりを行い、相場を把握するようにしましょう。

複数の業者に一括で見積もり依頼をすることができるサービスを活用すれば、手間なく塗装費用の相場を把握することができます。

相場を把握することは、悪徳業者を避けることにもつながります。相場よりも高い場合は、悪徳業者の可能性がありますし、相場よりも低い場合は追加請求や手抜き工事の可能性を疑うことができます。

数百万円にもなることがある塗装工事は、一括見積もりサービスを利用して信頼できる業者にお任せしましょう。

省エネになるから補助金を適用する

サーモアイのような遮熱性の高い塗料を使用すると、自治体が補助金を出してくれるところもあります。省エネ効果が高い塗料であることが条件になっていることが多いので、サーモアイだと適用されることが予想できます。

実際に、サーモアイを使用して補助金が出たケースもあります。補助金を適用してもらうためには、サーモアイの中でも4FやSiを使用するのがおすすめです。

ただし、補助金の制度は自治体によって異なるため、住居を登録している自治体に確認しておくと良いでしょう。適用条件や補助金額、募集時期などをチェックしておくと安心です。

自然災害などが原因の塗装なら保険を使う

自然災害などが原因で塗装を行う必要がある場合、火災保険が適用されることがあります。自然災害では風、雪、ひょうなどの被害の際に適用されることが多いです。

台風による強風や雪の塊の落下、降ひょうなどによって外壁に傷がつき、塗装を余儀なくされたと保険会社に認定されれば適用され、費用の一部を補填することができます。

ただし、経年劣化による塗装では適用外となるので注意しましょう。また、自然災害の中でも、洪水や地震などによって受けた被害は適用外となることが多いため、補償内容をあらかじめ確認しておくのがおすすめです。

外壁と屋根の塗装は一緒にしてしまう  

塗装の費用を少しでも抑えるためには、屋根の塗装も同時に行うのがおすすめです。屋根の塗装では外壁の塗装と同じように足場を設置して行います。

そのため、屋根と外壁を同時に塗装すれば、足場を設置する回数が1回で済み、足場費用を節約することができます。

また、メンテナンスサイクルを合わせることもできるので、長い目で見たときに足場代の節約が1回だけに留まらず、その先ずっと節約してくことも可能です。

支払う費用の総額は外壁塗装のみの金額よりも上がってしまいますが、10年後や15年後のメンテナンスのことも考慮して判断すると良いでしょう。

性能を生かせるならサーモアイで塗装をしよう

遮熱性の高いサーモアイは、塗装費用が高額になってしまいがちですが、他の遮熱塗料と比べると、費用に見合った金額ということが分かり、多くの住宅で選ばれている塗料の一つです。

高性能な塗料なので、補助金などの制度が適用になることもあり、高額になりがちな塗装費用を抑えることも可能です。

サーモアイの特性やメリット・デメリットをしっかりと理解して検討するのがおすすめです。また、サーモアイの高い性能を実感するためには、優良な業者を選ぶことも大切です。

一括見積もりサービスなどを活用して、信頼して任せられる業者に依頼するようにしましょう。