クリア塗装で理想の外壁に仕上げる!失敗しないためのポイントとは

外壁をきれいにしたい、耐久性アップのためにメンテナンスしたい、そんな人にはクリア塗装の利用をおすすめします。外観はそのままのデザインで、汚れなどをきれいにしてツヤ感のある仕上がりにすることができます。

しかし、よく注意しておかなければ失敗してしまうこともあります。そこでこの記事では、クリア塗装を行うときに失敗しないコツを解説していきます。

クリア塗装とはどんな塗装なのか

外壁に色を塗ることが「塗装」いうのが一般的なイメージでしょう。クリア塗装は文字通り、色がつかない塗装です。色がつかないのになぜ塗装する意味があるのか、不思議に感じている人もいるかもしれません。

クリア塗装は顔料を含みません。無色透明で塗装しても色がつかない塗料です。現状の外壁が気に入っているという場合、補修のために塗装を行うことで現状を崩したくないという場合におすすめの塗装方法です。

現状の外観と同じ塗料を使用して補修をしても、完全に元どおりにすることは難しいとされています。顔料が含まれていないクリア塗料を使えば、外壁の表面を保護しながら、現在の外観を維持することが可能です。塗料の仕上げ材として使用されることもあります。

外壁をクリア塗装する4つのメリット

現状の外観を守りつつ、光沢感をアップしたい人にもクリア塗装はおすすめです。住宅の外観をそのまま維持できる以外にも4つのメリットがあります。

外壁材のデザインをそのまま生かせる

前項でも説明したように、クリア塗装の利点は、現状の外観の柄や色を損なうことなく塗装することができる点にあります。クリアという呼称からわかるように、塗料には顔料が含まれておらず塗装を塗りつぶすこともありません。

今の外観が気に入っている人にとっては、外壁にツヤを出しつつ現状を維持できる点は利点です。

外壁に好みの光沢を出せる

クリア塗装用の塗料は1種類ではありません。機能性のある塗料も販売されていますが、光沢を出すためという点に注視するとツヤあり、3分ツヤあり、ツヤなしの3種類に分けることができます。

ツヤ感を重視する場合には、しっかりとした光沢感が出せるツヤありがおすすめです。ただ、あまり光沢が出ると違和感があるように感じる人には3分ツヤありがよいでしょう。

とにかく現状を維持したいという人は、ツヤなしで保護だけを目的に塗装することもできます。

外壁塗装の費用を節約できる

外壁を塗り替える場合には、下塗りから開始して中塗り、上塗りの3回の塗装を行うのが通常です。3回行う理由は耐久性を確保するためでもあります。ただ、その分塗装費用が必要になります。

下塗りなしで塗装が可能なクリア塗装は、2度塗りすることで施工が完了します。そのため施工費用を節約することができます。

劣化しても外壁が粉をふかない

顔料を含む塗料を使った場合、チョーキング現象という劣化現象が起こることがあります。チョーキングとは、塗料に含まれた顔料がチョークの粉のような状態になって外壁の表面に現れることです。

クリア塗装に使われている塗料には顔料が含まれていないため、チョーキング現象に左右されることがありません。

外壁をクリア塗装する3つのデメリット

クリア塗料を使って塗装するメリットはたくさんありますが、もちろんデメリットもあることは理解しておきましょう。外観を維持したいという希望が叶う反面で、外観を大きく変えることが難しいのはクリア塗装のデメリットです。

塗装をしても補修や劣化の跡は隠れない

外壁の補修を目的に塗装を行うのであれば、クリア塗装は不向きといえます。塗料を塗布した後も、現在の外観は透けます。そのため、汚れや色落ち、傷などの外傷は完璧に隠せません。

さらに光沢を出すことはできても補修はできないため、特にひび割れについては保護もされない点には注意が必要です。

チョーキング現象が進行して白浮きしてしまっている外壁にも、クリア塗料での塗装は向きません。クリア塗装の塗料と浮き出た顔料が混ざって透明感がなくなり、濁った感じになることもあります。

既存のコーティングによってはクリア塗装ができない

たとえ強く希望しても、現状の外壁がクリア塗装に適さないケースもあります。たとえば、光触媒や無機塗料、フッ素塗料など特殊なコーティング材が使用されたサイディングです。

コーティング材はクリア塗装を行うことではがれてしまう可能性が出てくるでしょう。

建築の際に使用したサイディングのカタログに、特殊コーティングをしていることが記載されている場合や、外壁の施工を担当した業者にコーティングについて確認が取れた場合には、クリア塗装はできないと考えておきましょう。

シーリングされた箇所には使えない

サイディングで外壁を組み上げた場合、目地にシーリングを行う工程があります。シーリングは雨水の浸入などを防ぐ効果があります。シーリングされた部分にクリア塗装を行うと、塗膜の汚れやはがれ、割れを引き起こす可能性が高まります。そのため、クリア塗装を行う場合にはシーリング材を使用した場所にマスキングテープを貼るなど養生をする必要が出てきます。

外壁のクリア塗装で失敗しない4つのポイント

クリア塗料で塗装を行うには、注意しておきたい点がいくつかあります。メリット・デメリットを理解した上でクリア塗装で失敗しないための4つの注意点について解説します。

クリア塗装に適した外壁なのかを検討する

クリア塗装のデメリットとして特殊コーティングされている外壁には向かないという点をあげました。クリア塗料を塗るのに適した外壁はどのようなものなのでしょうか。4つの外壁について簡単に解説します。

  • タイル調のサイディング

サイディング外壁は、デザイン性が高い点が特徴です。8割が、セメント質と繊維質を原料としている窯業系サイディングとされています。デザイン性を維持するという点では、クリア塗装が最適と考えてよいでしょう。

  • 打ちっ放しコンクリート

打ちっ放しコンクリートは、モダンでおしゃれなイメージがあるため人気の外壁でもあります。ただ、そのままの状態だと汚れやすく、雨水の浸入なども回避しにくい状況になります。

そのため、表面を撥水剤などで保護することが必要です。せっかく打ちっ放しにしてコンクリートの味を生かした外観にしているのに、コーティングで外観が変わってしまうことが嫌だと思う人もいるはずです。

クリア塗装は、表面に塗っても外観が変化しない点はおすすめできます。さらに、コンクリートは耐久性が高いため、劣化を補修できないというクリア塗装のデメリットを解決することもできます。

  • モルタル

モルタルは、セメントに水や砂を練り合わせた外壁材です。モルタル用のクリア塗料製品も発売されています。外壁に光沢を与えて、塗膜表面にできた傷やはがれなどを隠すことも可能です。

モルタルならではの自然な雰囲気を生かしながら外壁をしっかり保護することが目的の人におすすめです。

  • 木材

窓枠やウッドデッキなどの木材にも適しているのがクリア塗装です。木材は劣化が進みやすいですが、劣化による独特の風合いが味となることもあります。クリア塗装であれば木材の風合いを残しながらもしっかりと外壁を保護することができます。

外壁の劣化に問題はないかを確認する

クリア塗料を塗る前には、外壁の現状をしっかりと確認する必要があります。劣化が進行していてひどい状態である場合には特に注意しましょう。劣化していなければそのままクリア塗装をしても問題ないでしょう。

クリア塗装には補修の機能はないため劣化した部分を隠すことも補修することもできません。

外壁を補修したくて塗装を行うには、顔料を含む塗料を使った塗装がおすすめとなります。クリア塗料を使う場合には、現在の外壁の見た目でも問題がないのかを確認する必要があります。

使うクリア塗料の種類を厳選する

塗装を行う場合、使用する塗料の特徴を知っておくことは大切です。顔料を含む塗料と同様にクリア塗装で使用される塗料には複数の種類が製造されています。それぞれについて耐用年数と費用の相場を整理しておきましょう。

塗料耐用年数費用相場/平方メートル
アクリル塗料5〜8年1,400〜1,600円
ウレタン塗料8〜10年1,700〜2,200円
シリコン塗料10〜12年2,200〜3,000円
フッ素塗料12〜15年3,800〜4,800円

クリア塗装してもらう業者を一括見積もりで探す

外壁の塗装を検討しているなら、まず業者探しと見積もりの取得です。自分で1社1社足を運んだり連絡したりして探す方法と、一括見積もりサイトを利用する方法があります。手間や費用がかからず気軽に利用できるのは、一括見積もりサイトです。

複数の見積もりを比較できるため、クリア塗装の相場を見極めるためにも便利な方法です。サイトによってはオリジナルのサービスを展開しているところもあるため、一括見積もりサイトを探す際にもよく比較することが大切です。

一括で複数社に見積もりが取れる外装塗装業者紹介サービス「Excite外壁塗装」なら、自社独自の厳しい審査基準を満たしている業者のみと提携しています。そのため、安心して見積もり依頼をすることができると同時に信頼できる業者がみつかります。

外壁のクリア塗装でよくある疑問

外壁のクリア塗装のメリット・デメリットを紹介しました。ここでは、さらに外壁のクリア塗装に関連する疑問について紹介します。

本当にクリア塗装がされているかわからない

クリア塗装は、クリアというだけあって目視では本当に塗装されたのかどうか判断が難しいこともあるでしょう。光沢ありの塗料を利用した場合は、光沢感で判断することもできるることもありますが、光沢なしの塗料を使用した場合には、見ただけではわかりにくいことがあります。

クリア塗装のトラブルを回避するためには、依頼する業者をしっかり見極める必要があります。アフターフォローがしっかりとしている業者を選択しておけば、後から問題が起きた場合でも安心です。

DIYでクリア塗装はできるのか

外壁の補修や塗り替えを考えたとき、費用を節約するためにDIYを検討する人もいます。クリア塗料を自分で塗ることはできるのでしょうか。塗料さえ用意できればDIYでクリア塗装を行うことはできます。

自分で塗ることが可能とはいっても、初心者の作業の場合はむらになったり、塗装がすぐにはがれたりすることがあるため、業者に依頼したほうがよいともいえます。

クリア塗装ができないならどの塗料がおすすめ?

現在使用している外壁の関係で、クリア塗装ができない場合もあるでしょう。その場合、どのような塗料を使用するとよいのでしょうか。クリア塗装でデザイン性が発揮できない場合におすすめしたい塗料について紹介します。

  • 自然素材塗料:珪藻土や漆喰が自然素材塗料にあたります。手作り感のある味わい深いデザインが特徴です。無機系塗料のため経年劣化しにくく、デザインに個性をプラスすることができます。
  • 多彩模様塗料:豪華さを求める人におすすめなのが多彩模様塗料です。石目調や刷毛目など塗膜自体を凸凹に作り上げることで、重厚感をかもし出します。

外壁のクリア塗装の相場はいくら 

外壁の塗り替えを行うとき、気になるのは費用面ではないでしょうか。クリア塗装はほかの塗装と比べて費用が安い点がメリットです。ただし、使用する塗料と塗装面積によって価格は変動します。以下に坪数ごとの費用目安をまとめておきます。

外壁の面積の目安は坪数から算出します。まずは坪数に3.31をかけて延べ床面積に変更します。そこからさらに係数1.1〜1.4をかけて平方メートルに変更します。

係数については坪数が大きくなるほど小さな数字を使えば実際に計測した面積の数値に近い数字になるといわれています。

坪数×3.31=延べ床面積

延べ床面積×1.1〜1.4

これを使って30坪、40坪、50坪の延べ床面積を算出します。

【30坪の場合】30×3.31=99.3 99.3×1.4=139.02平方メートル

【40坪の場合】40×3.31=132.4 132.4×1.3=172.12平方メートル

【50坪の場合】50×3.31=165.5 165.5×1.2=198.6平方メートル

坪数ごとにクリア塗装にかかる費用を算出してみましょう。

塗料の種類費用の相場/平方メートル30坪の場合40坪の場合50坪の場合
アクリル系塗料1,400〜1,600円194,880〜222,720円240,968〜275,392円278,040〜317,760円
ウレタン系塗料1,700〜2,200円236,640〜306,240円292,604〜378,664円337,620〜436,920円
シリコン系塗料2,200〜3,000円306,240〜417,600円378,664〜516,360円436,920〜595,800円
フッ素系塗料3,800〜4,800円528,690〜668,160円654,056〜826,176円754,680〜953,280円

外壁がまだきれいならクリア塗装をしてみよう

新築から年数が経ってくると、外壁は多少の劣化を感じる状態になるでしょう。まだきれいだけれど、できるだけこの状態を維持しておきたいと考えているなら、クリア塗装をおすすめします。

クリア塗装は、現状の外壁がまだ傷ついていない状態で塗料を塗っておけば、外壁保護を強化できるでしょう。現在のデザインが気に入っている場合は、なおさらクリア塗装で少しでも長くきれいな状態を保てるようにしておきましょう。