ベランダ塗装をDIYで行うコツを解説!メリット・デメリットを理解しよう

住宅のベランダは常に雨風、直射日光にさらされています。そのため経年劣化が進みやすく、ひび割れや塗装の色あせなどのトラブルにも見舞われやすい場所です。ベランダの劣化を放置しているとどんなことが起きるのでしょうか。

ベランダの劣化を長年放置していると、雨もりや破損の原因となります。劣化を見つけてすぐに対処すれば大がかりな工事の必要は少なくなりますが、劣化を長年放置していると高額な費用がかかる大がかりな工事が必要となる可能性が高くなります。

ベランダの塗装に関しては、DIYで行う方法と業者に依頼する方法を選択することができます。この記事では、主にDIYの方法について解説しながら業者依頼のメリットについても紹介します。

ベランダ塗装をDIY!トップコートメンテナンスなら自分でもできる

ベランダの塗装は、最後の仕上げとしてトップコートを塗ります。自分でベランダの塗装をしたいと考えている場合、トップコートの塗装であればDIYでも行うことができる可能性は高いでしょう。まずはトップコートの役割について解説します。

ベランダの塗装は「トップコート」と「防水層」の2層ある

ベランダの塗装は、下地を塗り、その上から塗料で防水層を作り、トップコートを塗って仕上げます。特に重要なのは防水層とトップコートです。そもそもベランダは新築の段階で防水機能を保持する塗料を塗ったり、防水シートを敷いたりしています。この防水層は経年劣化によって徐々に傷みが生じる箇所です。

この防水層の劣化スピードを遅らせるために塗布する役割を担っているのがトップコートです。トップコートはベランダ塗装の最後の工程となります。トップコートはベランダの一番表面の部分に当たります。色はグレーであることが多いのが特徴です。

DIYできる場合と業者を利用したほうがよい場合がある

ベランダの塗装を自分で行いたいと考えている人もいるでしょう。ベランダの塗装はDIYで行うことも可能です。ただし、状況によっては業者に依頼したほうがよいケースもあります。ここでは、DIYでできる範囲の作業と業者に依頼したほうがよいケースについて解説します。

DIYでよい場合

ベランダの劣化状態をまず確認してみましょう。トップコートの色あせや、塗膜の軽いはがれ程度の劣化であれば自分で補修することが可能と考えてよいでしょう。ただ、ひび割れが起きてしまっている場合は、自分でシリコン材を使用して補修することも可能ですが、ひび割れの状態がひどいなど不安がある場合には一度業者に相談してみることをおすすめします。

業者に依頼したほうがよい場合

ベランダの劣化状態が、かなりひどい場合には業者に依頼したほうがよいケースもあります。見た目でひび割れがかなりひどい状態である、トップコートが完全にはがれてしまっていて防水層がむき出しの状態になってしまっているといった場合には初心者のDIYでは対応できないことが多いでしょう。

劣化がひどい状態にも関わらず自分でトップコートを塗装してしまうと劣化部分を悪化させてしまう可能性が高くなるため注意が必要です。

自分で判断できない場合や施工の費用に不安を感じる場合には、一括見積もりサイトなどを利用して相見積もりを取ってみることをおすすめします。ベランダの塗装にはそれなりの費用が必要となるため、相場をきちんと把握しておくことが大切です。

一括で複数社に見積もりが取れる外装塗装業者紹介サービス「Excite外壁塗装」なら、自社独自の厳しい審査基準を満たしている業者のみと提携しています。そのため、安心して見積もり依頼をすることができると同時に信頼できる業者を見つけて安心して施工を行いましょう。

ベランダ塗装をDIYするメリットとデメリットは?

最近、流行しているDIYですがベランダ塗装も自分で行うことが可能な施工です。DIYの大きなメリットは費用面にあります。少しでも費用を抑えたい人にとってはDIYは魅力的な方法でしょう。ただし、デメリットもあるという点についてはしっかりと理解しておく必要があります。

ここではベランダ塗装をDIYする際のメリットとデメリットについて解説します。

DIYするメリット

まずはDIYを行うことによるメリットについて2点紹介します。

施工費用を節約できる

ベランダの塗装を自分で行う際の最大のメリットは費用の節約ができる点にあります。ベランダの広さにもよりますが、業者に依頼したケースと比較して5割程度の節約ができるともいわれています。ここでは、DIYに必要な道具とその価格について紹介します。さらにトップコートの種類と価格についても紹介しておきます。

必要な道具価格相場
高圧洗浄機20,000円〜
デッキブラシ500〜10,000円程度
養生テープ150円程度
皮スキ500円〜
シーリング材1,000〜3,000円程度
プライマー10,000〜30,000円程度
コーキングガン1,000〜3,000円程度
バケットと内容器500〜3,000円程度
防水ローラーとローラーハンドル1,500円程度
スキージー1,000〜2,000円程度
ハケ200円程度
コーキングヘラ1,000〜5,000円程度
マスキングテープ100円〜
架台300円〜

DIYに必要な道具についてはバラバラで購入する方法もありますが、セットになっている商品もあるため内容をよく確認して必要な物を購入するようにすると節約できるでしょう。

ベランダ塗装のトップコートについては、ウレタン塗料、FRP、防水シートの3パターンがあります。価格については以下の表を参考にしてください。

トップコートの種類単価/㎡
ウレタン4,000~8,000円/㎡
FRP3,000~7,500円/㎡
塩ビシート3,500~7,500円/㎡
ゴムシート2,500~7,000円/㎡

上記の費用には塗装費用も含まれています。ただし、業者に依頼する場合にはこの費用に足場費用、下地補修費用、養生費用などの諸経費がプラスされるためおおよそ4〜12万円が価格相場になるとされています。

家に人をいれずに済む

ベランダの塗装は、乾燥に時間がかかるためケースによっては工期が長くなる可能性もあります。ベランダでの作業を行うには家の中を通ってベランダに行く必要があるため家に業者を入れることになるでしょう。長期間、業者に気を使いながら生活することに抵抗がある人はDIYで自分のペースで塗り替えを行うことでストレスを軽減できる点はメリットといえるでしょう。

DIYした際のデメリット

次にDIYを行う上でのデメリットについて2点紹介します。しっかりと理解しておくことでDIYの失敗も防ぐことができるため参考にしてください。

全て自己責任になること

DIYはあくまでもすべて自分で行うことが前提であるため、何が起きても自己責任であることはデメリットといえるでしょう。もしも失敗してしまっても誰にも文句はいえません。業者に依頼して万が一トラブルが起きた場合には、アフターケアなどで補修してもらうことができます。DIYの場合は失敗したら自分で最初からやり直す、そのまま放置する、業者に依頼して修繕してもらうのいずれかの方法を選択する必要があります。

近所からクレームが入る場合がある       

塗料のDIYはにおいがトラブルの原因になることもあります。特に近隣からのクレームがきた場合にはDIYで行なっているとすべて自分で対応しなくてはならず面倒なことになる可能性もあるでしょう。業者に依頼して施工している場合は、近隣の目も少し和らぎ、仕方ないと思ってもらえる可能性もあります。ただ、DIYの場合には事前に挨拶をしておくなどしておかないと理解してもらえないこともある点には注意しておきましょう。

防水層からDIYするならウレタン防水がおすすめ

ベランダの塗装をDIYで行う場合、特に下地から塗装し直す場合にはウレタン、FRP、防水シートの3パターンの方法があります。DIYを行う場合、どの方法を選べばよいかわからずに困ることもあるでしょう。

DIY初心者であればウレタン防水を利用するのがおすすめです。ウレタン防水は、ベランダの下地にウレタン防水塗料を塗ることで防水機能を付加する方法になります。ウレタン防水は初心者でも扱いやすく、下地がどのような素材でも加工しやすいというメリットがあります。

材料もホームセンターや通販で手軽に購入することができるため思いついたときにすぐ実行できる点もメリットです。そのほかの方法として紹介したFRP防水は塗料が固まりやすく初心者が扱うには難しいため、加工のハードルが高めです。

ウレタン防水がおすすめな理由

ウレタン防水でのDIYがおすすめな理由について具体的に項目を挙げて解説していきたいと思います。それぞれの特徴についてしっかり理解して、利用するかどうかを検討してみてください。

扱いやすい

ウレタン塗料は初心者でも扱いやすい塗料である点はおすすめできるメリットです。材料が手に入りやすく扱いやすいのはDIYを行う上では大きなポイントとなるでしょう。FRP防水で使用する塗料は硬化が早いため手早く塗装しなければなりません。DIYに慣れていない人にとっては扱いが難しいため選択する場合は注意が必要です。

どの下地にも対応できる

ベランダの下地材は、さまざまな種類の建材が使用されています。木造、鉄筋、コンクリートなど下地によっては使用できない塗料が出てくる可能性があることは覚えておきましょう。ただ、ウレタン防水塗料に関してはベランダの下地がどのような建材であっても塗装することが可能な点は大きなメリットです。素人だと下地の種類が判別できない可能性も高いため、どんな下地でも使える塗料である点は重要なポイントといえます。

廃材が出にくい

既存の建材をはがすなどの工程がなく、上から重ねて塗料を塗る方法のウレタン防水塗装は廃材が出にくいという点もメリットです。廃材を廃棄するにも費用がかかるため、余計な費用がかからない点も大きなポイントとなるでしょう。

ベランダ塗装をDIYする手順

ウレタン防水でDIYを行うには、正しい手順で作業を行う必要があります。自分で行う以上、失敗する可能性もしっかりと念頭において、まずは手順をきちんと確認してから行うことが大切です。ベランダの防水層の塗装は雨もりなどの要因にもなるため、丁寧に施工することがポイントとなります。ここではベランダ塗装をDIYする手順について解説します。

床面を洗浄する 

ベランダは外からのゴミやホコリ、ちりなどが常に舞っている状態です。また、劣化によってコケや藻などが生えてしまっているケースもあるでしょう。こうした汚れは高圧洗浄機またはデッキブラシなどを使用して事前にしっかりと取り除いておく必要があります。

さらに下地がはがれてしまっている箇所には、皮スキを使用してはがれている箇所をきれいな状態にしておきましょう。ひび割れなどが起きている場合にはシーリング材などを使用してコーキングしておく事も大切です。

下地を塗る

洗浄が完了したらベランダがしっかりと乾いているか確認することが重要です。湿っている状態では下地がきれいに濡れない可能性が高くなるため、ここを適当にしてしまうと後悔することになります。さらにシーリング材などを使用した場合には、しっかりと密着させるために24時間ほどは時間を置くことをおすすめします。

下地を塗る前には、塗料がつくと困る場所に養生を行いましょう。養生をせずに施工してしまうと後から余計な場所に塗料がついてしまっていることに気がつき大変なことになる可能性があります。

下地を塗る前にはプライマーと呼ばれる塗料を先に塗ります。その後で防水塗料を塗るようにしましょう。こうした工程を経ることできれいな下地に仕上げることができます。

ウレタン塗料は重ね塗りをする

ウレタン防水塗料を使用したDIYでは、2パターンの施工方法がある点に注目しましょう。1つは塗料を重ね塗りする「密着工法」が挙げられます。以前はこの方法が多く使用されていましたが、重ね塗りをすることで塗料の乾燥が難しくなりベランダの下地が水分を吸収した状態のままになるため、現在はあまり使用されなくなっている傾向にあります。

2つめは、「通気緩衝工法」と呼ばれる方法です。この方法では、通気口が開いたシートを先にベランダに取り付けます。その上からウレタン防水塗料を塗布することで水分を蒸発させることができるタイプの施工となります。シートに開いた通気口が下地と防水層の間に隙間を作り出すことで、中に水分がたまることなく防水することができる点が特徴です。

仕上げにトップコートを塗って終了

ここまできたら最終的にトップコートを塗って終了となります。トップコートを塗るかどうかは自由ですが、劣化スピードを緩やかにしたいのであれば塗布しておくことをおすすめします。紫外線や雨風からベランダの表面を保護してくれるトップコートを塗っておくことでメンテナンスの回数を減らすことができ、長い目で見て費用の節約にもつながるというメリットもあるからです。

ベランダ塗装をDIYするときの注意点

扱いやすく、初心者でもDIYにチャレンジできるウレタン防水塗料ですが、使用するためにはいくつかの注意点があります。注意点についてもしっかり理解して失敗しないように丁寧に塗装を行いましょう。

塗りムラ

ウレタン塗料は粘度が低くサラサラの状態であるという特徴があります。このタイプの塗料で起こりやすい現象は塗りムラです。塗りムラが残っていると塗膜がはがれやすくなるため、できるだけ均一に塗装するように注意しましょう。初心者では難しいかもしれませんが、コテなどの道具を使いながら塗料をならすように伸ばしていく方法がおすすめです。

旧塗膜をしっかり剥がす

DIYの工程の項目でも説明しましたが、塗料を塗る前には下地をしっかりときれいにしておくことが大切です。高圧洗浄機などで汚れを取るだけでなく、はがれかけている古い塗膜がある場合には皮スキなどを使用してきれいにはがしておきましょう。古い塗膜の上からそのまま塗料を塗ってしまうと、その部分だけ密着度が低くなるためすぐにはがれてしまったり、膨れが起きてしまう可能性が高くなります。

乾燥時間を守る

ウレタン防水塗料をDIYで行う場合には、プライマー、下地、塗料の重ね塗りの4工程を経る必要があります。それぞれの工程では乾燥が重要なポイントとなります。1つ1つの過程で乾燥を適当にしてしまうと仕上がりに大きな影響を与えてしまう可能性が高くなります。

それぞれの工程の乾燥時間については使用する液剤の説明書に記載されている時間をしっかり守ることが大切です。特に湿度の高い日や気温が低い時期は乾燥までにしっかりと時間をかけることが大切です。

塗布量を守る

ウレタン防水塗料に限らず、住宅の塗装を行う上で重要なのは塗料の使用量をしっかりと守ることです。少なすぎると塗膜が薄くなり、重ね塗りをしてもあまり意味がない状態になってしまいます。逆に量が多すぎると塗布する際にベタベタになってムラができてしまう可能性が高くなります。塗りムラはせっかく塗った塗料がはがれてしまう原因にもなるため、できるだけ均一に塗装することが大切です。

塗料には塗布する場所の面積が記載されているため、使用する範囲をしっかり計算した上で必要量の塗料を購入するようにしましょう。

DIYできるのか、業者に依頼するのかを見極めてベランダ塗装を行おう

ベランダの劣化が気になり始めたら、早めに補修することをおすすめします。劣化を放置したままでいると雨もりなどの原因になるためです。その際、自分でDIYするのか業者に依頼して施工してもらうのかで悩む人もいるでしょう。

DIYの最大のメリットは費用が節約できて自分のペースで塗装できる点にあります。ただし、すべて自己責任のもとで行う必要があるため、失敗しても近隣からクレームがきても自分で対象しなくてはならない点はデメリットです。

こうしたデメリットを面倒だと感じる場合は業者に依頼することをおすすめします。また、劣化の状態によってはDIYがおすすめできないこともあります。あまりにひび割れがひどかったりベランダ全面に植物が根を張ってしまっているような状態では、防水層まで劣化が進んでいる可能性が高いため自己流での塗装は劣化を悪化させてしまう可能性を高めます。

迷ったり不安を感じる場合には、信頼できる業者に思い切って依頼することもひとつです。その際には、複数の業者から相見積もりを取り、費用相場をしっかりと把握しておくことで無駄な費用をかけることなく施工することができるでしょう。