遮熱塗料のメリット・デメリット!おすすめの住宅も紹介

外壁や屋根の塗装を行う際に、どのような塗料を使うかは大切なポイントになります。通常の塗料とは別に機能性が付加された塗料もあります。価格は少し高くなりますが、長い目で見るとメリットが大きいケースもあるためよく検討してみましょう。

この記事では、機能性塗料の中でも特に遮熱塗料について解説します。メリット・デメリットについても解説しますので参考にしてください。

遮熱塗料とは

外壁や屋根の塗装を行う場合に使用する塗料の中には、機能性を付加したものも製造されています。遮熱塗料は、太陽光を反射することで太陽の熱で外壁や屋根が熱くなることを防ぐ機能があります。外壁や屋根の温度は、室内温度の上昇にも大きく影響するものです。遮熱塗料を塗ることで熱を遮断して室内温度の上昇を抑制することができる点が魅力です。

遮熱塗料のメリットについて知ろう

直射日光を反射する機能を持っている遮熱塗料には、多くのメリットがあります。メリットを理解した上で利用することで住環境をより快適にすることもできるでしょう。ここでは7つのメリットについて解説します。

遮熱効果がある

最大のメリットは、やはり遮熱効果の高さです。太陽光の中でも、特に近赤外線と呼ばれる光を反射する機能を持ちます。近赤外線は、太陽光の約半分を占めており生物が暖かさを感じる光です。遮熱塗料は、この近赤外線を反射することで屋根や外壁に熱がこもるのを防ぎます。屋根や外壁の熱は室内にも伝導するため、遮熱することで室内温度の上昇を抑制する効果が期待できる点はメリットです。  

節電効果がある

遮熱効果で室内温度の上昇が抑制されることによる相乗効果として、空調の温度を高めに設定しても快適に過ごせるという点もあげられるでしょう。これにより、長い目でみて節電効果にも期待できる点もメリットといえます。

ヒートアイランド現象を抑制できる

もうひとつの相乗効果としてヒートアイランド現象の抑制に期待できる点があげられます。ヒートアイランド現象は、エアコンの室外機などから排出される人工排熱が原因で起こる温暖化のことです。近年、夏場では40度を超える気温が続くこともあり、エアコンなしでは生活できない環境になっています。人工排熱の放出が増えることでヒートアイランド現象が悪化し、さらに気温を上昇させるという悪循環が生まれています。

遮熱塗料を使用することで室内温度の上昇を抑制することは、こうした環境を守る一端を担う効果にも期待が寄せられているのです。

塗膜の寿命が長い

さらに大きなメリットとして考えられるのは、耐用年数の長さです。通常の塗料の耐用年数は、種類にもよりますが5〜8年程度が目安とされています。遮熱塗料はおおよそこの1.5〜2倍の15〜20年の耐用年数を誇ります。初期費用は高額になりますが、メンテナンス回数などを考えるとトータル的なコストは節約できるため、初期費用が用意できるのであれば利用してみるのもひとつと考えられます。各種塗料の耐用年数を表にまとめておきます。

塗料の種類耐用年数
アクリル塗料5〜7年
ウレタン系塗料7〜10年
シリコン系塗料10〜15年
フッ素系塗料15〜20年
遮熱塗料15〜20年

屋根や外壁の寿命が長くなる

太陽光は外壁や屋根の色あせを招いたり、劣化速度を早める影響があります。遮熱塗料はこれを反射するため、太陽光の影響を受けにくく屋根や外壁の劣化を防ぐ役割も担っています。つまり屋根や外壁の寿命が長くなり、長期にわたってきれいな外観を保つことができる点はメリットといえるでしょう。

黒色の建材の熱上昇を抑えることができる

最近では、クールでおしゃれなイメージの黒のサイディングを外壁や屋根に採用する人も増えています。おしゃれな家に住みたいという希望を叶えてくれる黒色サイディングは新築を検討している人にとって憧れの建材でもあるでしょう。ただ1点だけ注意したいのは、黒は太陽の熱を集めやすいという点です。黒い紙に虫眼鏡を当てて焦がす実験を小学生の頃にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

これと同じ現象で、サイディングが焦げることはありませんが、ほかの色と比較すれば太陽光の熱を吸収しやすい点は特徴といえます。そのため黒のサイディングを使用すると室内温度が高くなりがちであることもわかっています。ここに遮熱塗料を使用することで黒のサイディングでも遮熱効果により室内温度の上昇を抑制してくれ、快適に過ごすことができる点はメリットです。

施工時に補助金の給付ができる場合がある

上の項目でも解説しましたが、遮熱塗料には環境に対する効果が多く期待できる点がメリットとしてあげられます。この点に関して、環境に優しい建材であるため国からの補助金を受けることができることもある点は大きなメリットといえます。遮熱塗料を使用することで省エネリフォームの対象となるため国や各自治体が用意している補助金や助成金の給付対象に当たる可能性が高くなります。

施工を行う前に申請する必要があるため、遮熱塗料の使用を検討している場合にはまず助成金や補助金の対象にならないかを調べてみることをおすすめします。

遮熱塗料のデメリットについて知ろう

直射日光を反射する機能を持っている遮熱塗料には、多くのメリットがあることはすでに説明しました。ただ、デメリットについても理解しておくことは大切なポイントです。ここでは5つのデメリットについて解説します。

価格が高い

遮熱塗料は、通常の塗料と比較して機能性が付加されているため価格が高額になる点はデメリットといえるでしょう。塗装を行う場合には、塗料費用だけでなく足場の組み立て・解体費用や防水シート、下地補修費用、下地費用など諸経費がプラスされます。目安として50坪の自宅の外壁を塗装した場合の費用相場を表にまとめておきます。

塗料の種類価格相場
アクリル塗料96万円
ウレタン塗料112万円
シリコン塗料120万円
フッ素塗料136万円
遮熱塗料144万円
光触媒塗料160万円

こうして見ると機能性が付加された塗料になればなるほど価格が高額になることがわかります。

塗膜が汚れると遮熱効果が発揮しにくい 

外壁や屋根の塗装は、サイディングを保護する、サイディングに機能性をプラスするという働きをします。つまり塗膜がはがれてしまうとサイディング材がむき出しの状態になるということです。そうなると、当然付加された効果が発揮されなくなります。これは遮熱塗料も同様です。遮熱塗料の塗膜がはがれるとその部分の機能性が低下し効果が発揮されにくくなる点はデメリットです。そのため定期的なメンテナンスを行うことをおすすめします。

材料が扱いにくい

遮熱塗料は機能性が付加されているため、技術力の高い職人でなければ取り扱いが難しい塗料でもあります。遮熱塗料の採用を検討している場合には技術力の高い職人がいる業者を探す必要があります。とはいえ、自分の力だけでさまざまな口コミを探して業者を1社に絞ることはなかなか難しい作業です。そこでおすすめなのが一括見積もりサイトです。

一括見積もりサイトは、塗装の費用の見積もりを一度で複数の業者に依頼できるだけでなく優良な業者を探すこともできます。一括で複数社に見積もりが取れる外装塗装業者紹介サービス「Excite外壁塗装」なら、自社独自の厳しい審査基準を満たしている業者のみと提携しています。そのため、安心して見積もり依頼をすることができると同時に信頼できる業者を見つけることもできるでしょう。

冬場の遮熱効果は建物の温度を低くすることもある 

ここまで説明してきたように遮熱塗料の最大のメリットは、太陽光を反射して室内に熱をこもらせないようにする点にあります。これは夏場であればかなりの効果が期待できます。ただし、冬場の太陽光も反射してしまうため冬に関しては太陽の熱を室内に取り込むことが難しくなる点がデメリットになります。特に気温の高い地域では有効性がありますが、気温の低い地域ではよく検討して利用することをおすすめします。

色によって効果の発揮の仕方が違う

遮熱塗料には豊富なカラーバリエーションが用意されています。ただ、塗料の色によっては効果に差が生じる可能性がある点には注意が必要です。たとえば、白、クリーム、ベージュ系は遮熱効果が高いとされています。反対に茶系、グレー、黒などは熱反射率が低くなり遮熱塗料の効果が低くなる可能性が高くなります。

遮熱塗料がおすすめの住宅

遮熱塗料のメリット・デメリットについて解説してきました。では具体的に遮熱塗料はどのような住宅に向いているのかみていきましょう。7つの特徴について紹介します。

金属屋根や板金外壁の住宅

自宅の屋根が金属系である場合、外壁が板金である場合には遮熱塗料の塗装がおすすめです。金属は熱伝導率が高いことは理解している人も多いでしょう。特に屋根は直射日光によって急激に温度上昇することもあります。この際、屋根に遮熱塗料を塗布しておけば直射日光を反射することで室内の温度上昇を抑制することが可能になります。

吹き抜けがある住宅

おしゃれな住宅では吹き抜けがある場合もあるでしょう。こうした住宅にも遮熱塗料がおすすめです。吹き抜けの場合は屋根からの熱が伝わりやすいという特徴があります。屋根からの熱は室内の温度を上昇させるため吹き抜けが影響する温度上昇を抑制したい場合には遮熱塗料の塗布を検討してみてもよいでしょう。

2階に居間がある住宅

屋根からの熱は最上階の室内温度に影響を与えやすい傾向があります。もしも2階に居間があって家族がくつろぐ空間になっている場合は、できるだけ温度上昇を抑制したいものです。そこで屋根に遮熱塗料を塗布することで太陽光を反射して温度上昇を抑制します。2階の居間であっても家族で快適に過ごすことができるでしょう。

3階建ての住宅

2階に居間があるパターンと同様に、階数が増えれば増えるほど高い階層の気温は上昇しやすくなります。そのため高層の自宅を建設、リフォームする場合には遮熱塗料の使用をおすすめします。

濃い色合いの外壁や屋根の住宅 

メリットのところでも説明しましたが、遮熱塗料を塗布する場合には下地の色にも注意が必要です。濃い色合いの外壁材や屋根材を使用している場合は、特に太陽光の熱を吸収しやすくなるため室内温度を上昇させないためにも遮熱塗料の使用がおすすめです。

光熱費の節約を考えている住宅

ここでま何度も説明してきたように遮熱塗料を使用すると屋根や外壁の温度上昇を抑制することが可能です。屋根や外壁の温度上昇を抑制することは室内温度の上昇抑制にもつながります。ひいてはクーラーの設定温度を高めにしても快適に過ごすことができる可能性が高くなるということです。光熱費の節約になるだけでなく、室外機から放出される人工排熱の減少にも貢献する点から省エネ効果にも期待できます。

光熱費の節約を考えている住宅であれば初期費用が高額でも長い目でみれば節約につながる可能性が高い遮熱塗料はおすすめです。

高齢者がいる住宅

冬場に暖房をつけていても寒いと感じることはないでしょうか。室温は高いのに特に足元が冷えることもあるでしょう。そのような場合には、室内にコールドドラフトと呼ばれる現象が起きている可能性があります。コールドドラフトは、暖房で温められた室内の空気が冷えた窓ガラスに触れて足元に降下する現象です。遮熱塗料を使用することで室内の温度差を抑制することができ、コールドドラフトを抑えることにもつながります。

脳梗塞の危険性が高い高齢者のいる住宅や、冷えを避けたい女性にとっても遮熱塗料はおすすめの塗料といえるでしょう。

遮熱塗料の選び方

遮熱塗料はいくつかのメーカーから販売されています。各社のホームページを見ると同様の機能性と効果がうたわれており、結果的にどれを選べばよいのか自分で判断することが難しくなってしまうこともあるでしょう。ここでは、遮熱塗料を選ぶ際のポイントについて解説します。

 JIS規格を参考にする

遮熱塗料の選別ポイントとしておすすめなのはJIS規格の表記です。日射反射率や断熱、放射などの機能性を熱性能の計測で比較することで塗料の性能を認めている証となるため、JISマークの有無について確認しておくことはおすすめします。

業者の見積もり提案を参考にする

専門的な分野となるため素人ではどうしても判断できないこともあります。その際には、信頼できる業者に塗料の選択を任せる、または相談するという方法もあります。信頼できる業者を見つけるためにはまず見積もりを取りましょう。丁寧な見積もりで施工の内訳についてなども明確に提示してくれる業者であれば安心して施工を任せることができるでしょう。

1社のみに見積もりを依頼しても比較対象がなく判断できないため見積もりを取る場合には、一括見積もりサイトなどを利用して複数社に依頼してよく比較することをおすすめします。

遮熱塗料の特徴を理解して効果を高めよう

遮熱塗料の特徴についてさまざま解説してきました。費用が高額である分、採用すると決めた場合にはしっかりと効果が発揮できる状態で使用することが大切です。そのためにも信頼できる業者を見つけることが重要なポイントとなります。信頼できる業者探しには一括見積もりサイトの利用が便利です。