外壁塗装が必要ない家はある?放置した場合のリスクについて解説

住宅の外壁は常に雨風にさらされています。そのため、建築した時点からすでに劣化はスタートしていると考えてよいでしょう。メンテナンスフリーといわれている外壁もありますが、基本的には、外壁の塗り替えは定期的に行う必要があります。

そこでこの記事では、外壁塗装の基本的な知識について解説します。放置した場合のリスクについても解説しますので参考にしてください。

外壁塗装が必要ない家とは

場合によっては、外壁塗装が必要ない家というものもあります。これはそもそも外壁に塗料を塗る必要性がないケースと、塗り替えを行う必要がないケース、塗り替えても意味がないケースの3パターンに分かれます。ここでは、この3つケースについて解説しておきます。

外壁にタイルを使用している

外壁材にタイルを使用している住宅は、外壁を塗料で塗る必要がありません。なぜなら、タイルはそのままでも耐用年数が30年と長いからです。タイルに塗装をしてしまうと、かえって耐用年数を短くしてしまうことにつながります。

タイルの下地は滑りやすいため、塗装の塗膜が10年ほどで劣化してはがれ落ちてしまいます。そのため、外壁にタイルを選択した場合には、定期的に汚れを落とすなどのメンテナンスを行いながら外観を保持することが大切です。

外壁がレンガでできている

タイルよりも耐用年数が長い外壁材が、レンガです。レンガの耐用年数は50年ともいわれています。レンガの上から塗料を塗ってしまうと、耐用年数が大幅に短くなります。塗料を塗った場合には、10〜15年程度で劣化してしまい再塗装の必要性が出てきます。そのままでも、耐用年数が長いレンガは、定期的に汚れを落とすなどのメンテナンスを行うだけで塗装の必要はありません。

複数の箇所で外壁が大きく破損している

経年劣化を放置しすぎて外壁が大きく破損してしまっている場合、上から塗料を塗るだけではどうすることもできないケースがほとんどです。塗装で外壁の補修をすることはできないため、破損箇所が複数にわたる場合には、塗装ではなく、外壁材そのものの張り替えが必要となります。

外壁が汚れているだけ

外壁の見た目が汚いなと感じる場合、まずはその汚れの原因を追求しましょう。経年劣化による外壁のひび割れや、サビなどでなければ塗装を行う必要がないケースもあるからです。

たとえば、コケやカビがついているだけの場合は、高圧洗浄機などを使用して洗い流すだけできれいな状態に戻すこともできます。

自分で高圧洗浄機を購入してメンテナンスすることもできるでしょう。ただし、高い場所に関しては足場を組まなければ命に関わる事故につながる可能性もあるため、業者に依頼することをおすすめします。

いずれにしても単純に汚れがついているだけで劣化の不安がない場合には、塗装の必要はありませんので、費用は塗装を行うよりも安くすむことが多いでしょう。

外壁塗装が必要なのに放置した場合のリスク

外壁の劣化をそのまま放置しているとどのようなことが起こるのでしょうか。外壁塗装には費用がかかるため、まだ大丈夫、もう少ししたらと放置してしまうことはよくあるでしょう。

ただ、劣化しはじめた外壁は元に戻ることはなく、劣化はどんどんと進行します。強い雨風にさらされると、場合によっては大がかりな工事が必要な被害を受けることもあります。外壁の劣化を放置した際のリスクについて考えてみましょう。

雨漏りが発生しやすくなる

外壁にひび割れや塗膜のはがれがみられる場合、放置しておくと雨漏りの原因になることがあります。特に破損箇所が複数にわたる場合には、その部分から雨水が侵入して、雨漏りだけでなく内部構造の劣化スピードを早めてしまう可能性が高まります。

こうした事態を放置しておくと、最終的に外壁の補修を行う場合には全面的は改修工事が必要となり、高額な費用が必要となることもあるため注意が必要です。

見た目が悪くなる

外壁の美しさは住宅の外観を決める大きな要因です。外壁塗膜がはがれていたりひび割れが生じているのに放置していると、見た目が悪く古びた印象になる可能性が高くなります。

たとえば、近隣の住宅が定期的に外壁のメンテナンスを行なっている中で、自宅だけ外壁の劣化を放置していると、悪目立ちしてしまうこともあります。

外壁材の耐用年数は30〜40年といわれているため、長く住んでいれば、外壁塗装は必ず必要となります。

大規模な工事が必要になる

先の項目でも説明したように、外壁の耐用年数は30〜40年といわれています。この間に定期的にメンテナンスを行なっていれば、外観を損なうことなく住宅を保持することができるでしょう。

ただ、外壁の塗り替えなどのメンテナンスをせずに劣化を放置していると、外壁の張り替えや家の建て替えなど塗装を行うよりも大がかりな工事が必要となる可能性が高くなります。

その場合、想定外の大きな資金が必要となるため外壁のメンテナンスは定期的に行うことをおすすめします。

外壁塗装の必要性を見分けるには

自分の自宅に外壁塗装が必要かどうかを見極めるのは、素人ではなかなか難しいこともあるでしょう。業者に依頼する際には、悪徳業者に引っかかり、高額な請求をされてしまうこともあります。

そのため、ある程度自分で判別できるようにしておくことも大切です。ここでは、外壁塗装が必要かどうか見極めるためのポイントについて解説します。

使用している外壁材をチェックする

まずは、使用されている外壁材の耐用年数も確認しておきましょう。耐用年数が長い外壁材を使用している場合で、見た目に大きな損傷がなければ、ひとまず外壁塗装の必要性は低いと考えてよいでしょう。

タイルやレンガを使用している場合には、そもそも塗装の必要性がないため、10年を目安に目地の補修を行なっておけば、外観の美しさを保つことができるでしょう。

劣化の症状が出ていないかをチェックする

外壁の塗装を行うかどうかを判断する大きなポイントは、劣化の症状の確認です。外壁塗装を必要とする外壁材を使用している場合には、外観を見渡して、カビの発生や色あせがないかをまず確認しましょう。

さらにひび割れ、チョーキング現象、塗膜のはがれなどの劣化症状が起きている場合には、塗装の必要性が高いと考えましょう。

チョーキング現象とは、塗料に含まれた顔料が経年劣化によって浮き出してきて、チョークの粉のようなものが外壁に付着する現象のことです。指先で外壁をなぞって白い粉がつくようであれば、症状が出ていると判断できます。

前回塗った塗料の耐久年数を確認する

家を建築してから年数が経過して何度かメンテナンスを行っている場合には、前回塗った塗料の耐久年数を確認しましょう。

前回の施工から耐久年数が過ぎる年数になるタイミングであれば、外壁の塗り替えを検討する時期といえるでしょう。早め早めのメンテナンスを行うことで工事が大がかりになることを回避し、トータル的な費用を節約することができます。

サイディング外壁に張り替えてからの年数を確認する

外壁にサイディングを利用している場合は、張り付けから何年経過しているかが目安になります。サイディング外壁は、1度塗料を塗ると10年程度は塗り替えが不要とされています。

ただし、住宅環境や使用した塗料の待機年数によってこの年数は前後しますので、見た目の美しさでも判断するのがよいかもしれません。

外壁塗装に関する注意点

外壁の塗装を業者に依頼する際には、いくつか気をつけておきたい注意点があります。ここでは業者の選び方を中心に注意点について解説します。

格安の見積もりを提示してくる業者には気をつける

外壁の塗り替えを請け負っている業者は全国に数万社あります。自社でサイトを持っている業者であればインターネットで検索して見つけ出すこともできます。

ただ、どれだけ有能な職人がいる業者でも、自社サイトを持たずに口コミや地域密着で営業しているところも多くあります。そのような中で、どのように業者を厳選すればよいのかは難しい作業となるでしょう。

残念なことに塗装業者の中には悪徳な営業を行うところもあります。たとえば、突然自宅を訪問してくる業者には注意が必要です。「おたくの外壁は劣化が進んでいるので早く塗装をしなければ危険です」とむだに不安をあおるようなセールストークをしてくる業者もいます。

素人ではわからないとたかをくくって不安をあおり、契約をすすめるようなことをしてくることもあります。

さらに、ほかの業者と比較して極端に費用が安い業者にも注意が必要です。費用を安くするために、本来は必要な工程を手抜きして行わない可能性もあります。

優良な業者を見つけるには、一括見積もりサービスが便利です。自社サイトを持たない業者でも優良であると判断されれば登録されている可能性が高いといえます。

運営会社が独自基準で厳選した業者を登録しているため、自分では見つけることができなかった業者と出会えるチャンスを得ることができる点はメリットといえるでしょう。

外装塗装業者紹介サービス「Excite外壁塗装」は、一括見積もりができるためおすすめです。自社独自の審査基準を満たした優良塗装店のみが登録されており、自宅にいながら簡単な情報を入力するだけで、一括で複数の見積もりを取ることが可能です。

相見積もりで値切るのはNG

外壁塗装を行う場合、複数社に相見積もりを取ることをおすすめします。ただし、他社の見積もり額を提示してから値切り交渉をするのはNGです。

業者は、自宅を実際に見た上で見積もりを出します。そのため、それ以上に値切り交渉を行うと、必要な経費から費用を削って契約をしてもらおうと考える業者も出てきます。

必要な経費を削るということは、必要な工程を削除することです。つまり、塗装の工程で手抜きが行われる可能性があるということです。そうならないためにも、見積もり額からさらに値引きを求めることはやめましょう。

外壁塗装に関するQ&A

外壁塗装にかかる費用や見積もりの取り方、注意点について解説してきました。ただ、まだ疑問点があるという人もいるでしょう。そこでここでは、外壁の塗り替えに関してよくある疑問についていくつか解説します。

外壁塗装はDIYできる?

住宅のリフォームを自分で行うDIYが流行しています。そのため、便利な道具類も多く販売されるようになりました。では、外壁の塗り替えを自分で行うことはできるのでしょうか?

結論からいうと、できなくはないという答えになります。ただし、DIYで外壁の塗り替えを行うには、それなりの覚悟が必要です。

外壁の塗り替えに使用する塗料は、正しく使用しなければ耐久年数を維持することができません。さらに塗りムラが発生する可能性も高くなります。ただ塗ればよいというわけではないため、それなりの技術力が必要であることは理解しておきましょう。

加えて、DIYには3カ月以上の期間が必要なため根気も必要です。

本来は足場を組んで行う高所作業を含むため、自己流での高所作業が落下事故など命に関わるケガにつながる可能性もあり、あまりおすすめはできません。

外壁塗装の費用は安くできる?

外壁の塗り替え費用を、少しでも節約したいと考えている人もいるでしょう。外壁の塗り替えが必要となった原因が自然災害である場合には、加入している火災保険が使用できるケースがあります。

外壁の損傷については、自然劣化と大雪や台風などの自然災害、近隣の火災などによって起こる予期しない損傷の2ケースがあります。

自然劣化は保険の対象にはなりませんが、自然災害などによる損傷については火災保険の対象になるケースもあるでしょう。加入している火災保険の内容によっても対象となるケースとならないケースがあるため、確認してみることをおすすめします。

対象となる可能性がある保険は、住宅火災保険、住宅総合火災保険、オールリスクタイプの火災保険の3種類がメインです。

また、国や自治体が設けている助成金や補助金を受け取れる可能性もあるため、お住まいの市区町村に確認してみることもおすすめです。

外壁塗装の必要性を知ってリスクを軽減しよう

タイルやレンガで外壁を組み上げている家の場合は、塗装の必要はありません。塗装を行うことでかえって耐用年数を短くしてしまうことがあるため気をつけましょう。

サイディング外壁などを使用している場合には、10年に1度の間隔でメンテナンスを行うことをおすすめします。

メンテナンスを検討する際には、まず自分で自宅の外壁の状況を確認してみましょう。大きな破損や塗膜のはがれなどがある場合には塗装だけでは対応できないこともあります。

外壁の劣化を放置していると、見た目が悪くなるだけでなく、家の内部構造の劣化も招きます。最悪の場合は、外壁の張り替えだけでなく、建物そのものの建て替えが必要になる可能性も高くなるため注意しましょう。