防水塗料の上手な選び方を知っておこう|種類や注意点も徹底解説

外壁塗装をするときには、外壁に塗る塗料の種類を選ぶことができます。塗料には種類によってさまざまな機能があり、耐久性や価格も大きく違ってきます。

外壁塗装の塗料を選ぶときに、防水塗料を選択したいという方も少なくありません。元々、外壁塗装に使われる塗料には防水性が備わっていますが、さらに防水性や耐水性を高めた防水塗料も選択することができます。

この記事では、防水塗料を利用するメリットや、防水塗料の種類と選び方、防水塗料の塗り方と利用する上での注意点について詳しく解説します。防水塗料に興味のある方必見です。

防水塗料を使うメリット

外壁塗装の塗料には防水性があるにもかかわらず、 防水塗料を選択することにはどのようなメリットがあるのか詳しく解説します。

雨水の浸入を防げる

防水塗料を選択するメリットには、雨水の浸入に対する防御を高めることができるというメリットがあります。家を劣化させる最大の要因は、壁の内側に入り込んだ水分が、柱や壁などの木材を腐らせてしまうことです。当然、通常の外壁塗装に使う塗料にも、防水効果があります。

しかし、防水塗料はさらに防水効果を高めている点が特徴です。防水塗料を使って外壁の防水性をより高めることで、家の内部への水の浸入をより防ぐことができるので、住宅の寿命をより伸ばすことが可能になります。

DIYができる

防水塗料が特に必要になる場所というのは、ベランダやバルコニー、屋上の床面です。屋根とは違い傾斜がないので、水が溜まりやすい場所です。しかも、人が歩くので塗装の傷みも激しくなります。

ベランダやバルコニーなどの床面の塗装が一部剥がれた程度であれば、自分でDIYで直すこともできます。自分でDIYで補修すれば、業者にお願いした場合の人件費や手数料が必要ないので、材料費だけですみます。塗料とハケなどの道具だけで、高くても1万円程度で補修できるので、安くて便利です。

簡単に入手することができる

DIYで防水塗料を利用するときには、防水塗料がとても入手しやすいという点も大きなメリットです。防水塗料はホームセンターやネット通販で一般の方でも簡単に入手できます。塗装の専門家でなくても、防水塗料なら比較的に誰でも手に入れやすく、また扱いやすいのは大きなメリットと言えるでしょう。

防水塗料の種類

一口に防水塗料と言っても、その種類にはいくつかあります。用途によって選ぶべき防水塗料が変わってきます。どの防水塗料をどのような用途で使うのか、その種類の詳細についてお伝えします。

ひび割れしやすい外壁に使用する弾性塗料

外壁塗装に使う場合の防水塗料には、弾性塗料を選択します。弾性塗料には、外壁に色を付ける効果の他に、乾燥するとゴムのように伸び縮みする性質があります。120%程度伸びるのが弾性塗料です。

弾性塗料のもう一つ特徴は防水性が高いことです。万が一、塗膜の下の外壁材にヒビが入ってしまっても、塗料の弾性により表面が覆われているので高い防水性により水の浸入を許しません

ひび割れしやすいモルタル外壁に利用することが多い塗料です。

ベランダや屋上などの平らな床に使用するトップコート

ベランダやバルコニー、屋上の床面に利用される防水塗料はトップコートと呼ばれます。トップコートと言うと、商品名のように聞こえますが、商品名ではなくて防水塗料の種類です。

トップコートは色を塗ることを目的とした塗料ではありません。ベランダやバルコニー、屋上の床面を保護する目的で利用する塗料です。

屋外で外気にさらされるベランダや屋上は、雨や風、太陽の紫外線だけではなく、人が歩く衝撃や摩擦にも耐えられなければいけません。また平らな床面は排水性が低いので、雨水が溜まりやすく、防水性も高める必要があります。こうしたさまざまな機能を持っている塗料がトップコートです。

ベランダやバルコニー、屋上にはガラス繊維の防水層がはられています。トップコートは、その防水層を守るためにも塗る必要があります。

屋根に使用するFRPやウレタン

屋根は建物の中で最も雨に当たりやすい場所なので、特に防水性を高める必要がある場所です。屋根には通常、FRPもしくはウレタン塗料を使います

FRPとは、強化繊維プラスチックのことです。表面の仕上がりはガラスのようになるのが特徴です。耐用年数は10年から13年ほどあり、1平方メートルあたりの単価は5,000円から8,000円程度です。

乾燥が早いので工期が短く、熱や傷に強いという特徴があります。ただし、塗膜が硬いので地震の揺れなどでひびが入りやすいというデメリットがあります。

ウレタンは液体ウレタン樹脂を使って防水することです。耐用年数は10年から13年あり、他の樹脂や塗料の上からでも重ね塗りができます。

単価は4,000円から7,000円で、FRPよりも安く仕上げられます。しかし、塗りムラができやすく、見た目はFRPのようにキレイにできません。見た目よりもコスパ重視の方におすすめな防水塗料です。

防水塗料の選び方

外壁塗装や屋根塗装で専門業者に塗装をおまかせするのではなくて、防水塗料はDIYで使うことも少なくありません。自分で防水塗料を選ぶときには、どのような選び方をしたらいいでしょうか。こちらでは、用途や利用する環境に応じた防水塗料の選び方についてお伝えします。

木材用なら浸透タイプ

防水塗料は、手すりやウッドデッキの塗装を自分で行うときにも利用します。ウッドデッキや木の手すりなど、木材部分に利用するときには、浸透タイプの防水塗料を選択することをおすすめします。

防水塗料には、木材の内部に浸透して腐食を防ぐ効果のあるものと、内部には浸透せずに表面に皮膜を作るだけのものがあります。

木材に利用する場合には、浸透タイプを使ったほうが、万が一木材の表面にひび割れが起きてしまった場合でも、ある程度塗料が浸透しているので、皮膜タイプよりも防水性を高める効果に優れています

臭いの少なさなら水性塗料

防水塗料を使用する環境によっては、油性塗料よりも水性塗料を使ったほうがいい場合があります。防水塗料には、水で顔料を溶いてある水性塗料と、有機溶剤で溶いてある油性塗料があります。

油性塗料はシンナーのような匂いが強くて、屋外で利用していても、作業中に気分が悪くなる人もいます。また、住宅密集地などで隣の家との距離がない場合には、匂いでご近所迷惑になってしまう可能性もあります。

水性塗料でも、しっかりと乾かせば防水塗料の防水性は油性塗料と変わりません。匂いが少なく、油性塗料のような刺激はほとんどないので、油性塗料が苦手な方がいる場合には水性塗料がおすすめです。

用意できる費用に合った塗料を選ぶ

費用に応じて塗料を選ぶことも大切です。特に屋根塗装の場合には、FRPもウレタンも耐久性に大きな差は出ないので、選ぶとしたら価格と見た目の違いになります。

費用をあまりかけたくないのであれば、FRPよりも安価に屋根の防水性を高められるウレタン塗料を選びましょう。コストをある程度かけられるのであれば、より強固な防水性を期待できて、仕上がりもきれいなFRPがおすすめです。

防水塗装はやるべき時にやっておかないと、家の劣化を早めてしまいます。家の内部に水分が浸入して腐食したら、塗装以上の修繕費用がかかってしまうので、やるべきタイミングで必ず防水塗装を行うようにしましょう。

防水塗料の塗り方

DIYで防水塗料を塗るときには、上手に塗るためのコツがあります。ここからは、自分で防水塗料を塗るときの塗り方について解説します。

下地にシーラーかフィラーを塗る

防水塗料に限らず、塗料を塗るときには、塗料をより密着しやすくするために下地を塗りましょう。下地を塗ることで、塗料の密着性を高めるだけではなく、塗装面をキレイに整えて、塗料をよりキレイに塗れるようになります。

防水塗料を塗るときの下地には、シーラーかフィラーを使いましょう。シーラーは、塗る面に損傷が少ない場合に使います。ただし、ある程度損傷している部分は塗料を吸い込んでしまうので、その場合にはその部分にシーラーを十分に吸い込ませましょう。シーラーで塗装面を整えると、シーラーが塗装面と塗料をくっつける両面テープのような役割をしてくれます。

フィラーは損傷が激しかったり、塗装面に大きな凸凹がある場合に、平らにならすために使います。シーラーでは埋めきれない場合には、フィラーを使いましょう。フィラーはシーラーよりも厚く塗る必要があるので、十分に塗料を吸い込ませることができるローラーかハケを使って分厚く塗り込みます。

水性屋上防水塗料の場合

水性屋上防水塗料を使う場合の塗り方は、塗料を塗る前によくかき混ぜて濃度を均一にします。もしも塗料が固くて塗りにくい場合には、5%以内の水を入れて伸ばします。

塗料の用意ができたら、まずはハケを使って細かいところから塗っていきます。ローラーが届きにくいところを丁寧に塗っていきましょう。広い面はローラーで塗ります。1回目が塗り終わったら、十分に乾かしてから2回目を塗ります。

屋根や屋上の防水材の場合

屋上やベランダなどの防水性を高めるために、防水材を塗るときの塗り方を解説します。防水材の塗料は容器の底からしっかりとかき混ぜて、濃度を均一にします。塗りにくいときには、5%以内のペイント薄め液を入れて伸ばします。

塗料の用意ができたら、ハケやヘラなどで塗り拡げていきます。1mmの厚さに均等に伸ばします。1回目が塗り終わったら、1日か2日おいて乾かします。十分に乾いたら2回目を同じように塗ります。防水効果の他に断熱効果も高めたい場合には、断熱効果のある防水材を使いましょう。

防水塗料に関する注意点

防水塗料を外壁塗装や屋根塗装に使う場合には、通常の塗料を利用するときとは扱い方に注意しなくてはいけない点があります。こちらでは防水塗料を使うときの注意点についてお伝えします。

防水塗料に適さない下地がある

防水塗料に限らず、塗料を塗るときには下地を塗る必要があります。塗料は外壁材に密着する力が弱いので、下地の力で密着させるためです。

防水塗料を使うときには、利用に適さない下地があるので注意しましょう。特に窯業系サイディングに防水塗料を使うときには、劣化具合によっては防水塗料や下地が利用できない場合があります。

窯業系サイディングボードは80%のセメントと20%の繊維質で作られていて、防水性はなく水分を含みやすい特徴があります。

水分を含んだ窯業系サイディングに弾性塗料を塗ってしまうと、塗膜の膨れや剥がれが起きやすくなってしまいます。防水塗料の利用はおすすめできません。

天気が悪いときは作業できない

塗料の中には雨の中でも作業ができる塗料もあります。しかし、防水塗料は天気が悪いときには利用できないので注意しましょう。防水塗料には水を弾く性質が強くあります。下地が濡れていると、防水塗料の水を弾く効果で、下地を弾いてしまいしっかりと密着させることができずに、剥がれやすくなってしまいます。

また、施工中に雨が降っても、雨があたったところにクレーター状の穴が空いてしまいます。見た目が悪くなるだけではなく、穴の部分に水を含んでしまい劣化を早める原因になります。

無理に雨の中で作業をすると、再度塗り直すことになるので、雨の中での作業はしないようにしましょう。

劣化具合によってはプロに依頼する

防水塗料を使って、防水処理をするだけであれば、自分でできないこともありません。しかし、修繕が必要な場合には、塗装だけではすみません。修繕するべき場所はしっかりと修繕した上で塗装を行わないと、劣化した部分が広がってしまい、家の劣化を早めてしまう可能性があります。

市販のコーキング剤で自分で対処できる程度の劣化なら大丈夫でしょうが、自分では手に負えないと思ったら、専門業者におまかせした方が安心です。塗装業者を探すのであれば、一括見積もりサービスを利用すれば、近隣地域の良心的な業者を見つけられます。

建物の状態に合った防水塗料を選択しよう

防水塗料を使うと、外壁や屋根、ベランダの防水性をより高めることができます。通常の塗料にも防水性はありますが、より雨に強い対策を行いたい場合には、防水塗料の利用をおすすめします。防水塗料を使った防水対策は自分でもある程度はできます。

しかし、しっかりとした防水塗装の品質を保ちたいのであれば、専門業者におまかせしたほうが安心です。一括見積もりサービスを利用すれば、地域で優良な塗装業者を簡単に見つけられます。ぜひ一括見積もりサービスを利用して、近隣地域の良心的な塗装業者を探しましょう。