塗料にパーフェクトトップを使っても大丈夫?メリットとデメリットを解説

外壁塗装の耐久性は選択する塗料によって大きく変わります。通常は、耐久性が高い塗料は高額になるのであまり使われません。ここ近年、耐久性とコスパに優れている日本ペイントのパーフェクトトップという塗料がとても良いという声が上がっています。

この記事では、これから外壁塗装をしようと考えている方に向けて、パーフェクトトップとはどのような特徴のある塗料で、どのようなメリットとデメリットがあるのか、パーフェクトトップを塗装業者に使ってもらうためにはどうしたらいいのか、詳しく解説をします。

パーフェクトトップとは?

まずはパーフェクトトップとはどのような特徴のある塗料なのかについて詳しく見ていきましょう。

日本ペイントから発売中のラジカル系塗料

パーフェクトトップとは、日本の3大塗料メーカーの一つである日本ペイントが2012年に発売したラジカル系塗料のことです。塗料には従来、アクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系の4種類の塗料がありました。

パーフェクトトップはこの4種類の塗料に並ぶ、第5の塗料のラジカル系塗料として登場しています。ラジカル型塗料には白系塗料の劣化しやすさをカバーするための成分が含まれていて、現在の外壁塗装の主流であるシリコン系塗料よりも1ランク上の塗料として、人気があります。

艶は4種類から選択できる

外壁塗装をする時には、塗料の艶をどうするのか選べます。艶ありの塗料を選べばキラキラと光るような外壁に出来ますし、艶なしの塗料を選べば光をほとんど反射しないマット感のある仕上がりになります。パーフェクトトップは同じ色の塗料でも、艶を次の4種類から選べます

  • 艶消し
  • 3分艶
  • 5分艶
  • 艶あり

3分艶と5分艶は光を反射する度合いを薄めているものです。艶ありほどキラキラしないものの、ある程度の艶感が欲しい場合には、3分艶や5分艶の塗料を選ぶことができます。5分艶のほうが3分艶よりもキラキラしています。

価格は下塗りや種類によって異なる

外壁塗装を考えている方にとって気になるのは、パーフェクトトップを使った場合の費用です。パーフェクトトップを使った場合の価格は、パーフェクトトップと下塗りに使う塗料の種類によって変わります。パーフェクトトップを3回塗りで使った場合の1平方メートルあたりの価格は次のとおりです。

パーフェクトトップの種類下塗りの種類種類3回塗りの価格(1平米あたり)
パーフェクトトップパーフェクトサーフ平滑3,800円
パーフェクトトップパーフェクトプライマー平滑3,700円
パーフェクトトップファインパーフェクトシーラー平滑3,230円
パーフェクトトップパーフェクトフィラー平滑3,710円
パーフェクトトップパーフェクトフィラーなみがた4,300円
パーフェクトトップパーフェクトフィラーゆず肌3,930円
ファインパーフェクトトップパーフェクトサーフ平滑3,990円
ファインパーフェクトトップパーフェクトプライマー平滑3,870円
ファインパーフェクトトップファインパーフェクトシーラー平滑3,410円
ファインパーフェクトトップパーフェクトフィラー平滑3,900円
ファインパーフェクトトップパーフェクトフィラーなみがた4,480円
ファインパーフェクトトップパーフェクトフィラーゆず肌4,120円
パーフェクトトップローズパーフェクトサーフ平滑3,860円
パーフェクトトップローズパーフェクトプライマー平滑3,750円
パーフェクトトップローズファインパーフェクトシーラー平滑3,280円
パーフェクトトップローズパーフェクトフィラー平滑3,770円
パーフェクトトップローズパーフェクトフィラーなみがた4,350円
パーフェクトトップローズパーフェクトフィラーゆず肌3,990円

耐用年数はシリコン以上に長い

現在、外壁塗装で使われている塗料はシリコン系が主流です。1回の外壁塗装あたりの出費はシリコン系塗料よりもパーフェクトトップの方が若干高額になりますが、シリコン系塗料よりも耐久性に優れています。

シリコン系塗料の耐久年数が10年から13年なのに対して、パーフェクトトップは14年から16年です。1年間あたりの費用に換算すると、パーフェクトトップなどのラジカル系塗料の方がコスパに優れています。

パーフェクトトップのメリット

外壁塗装業者でも、顧客にパーフェクトトップをすすめる業者が増えてきました。使われることが多くなってきたということは、パーフェクトトップに大きなメリットがあることを意味しています。パーフェクトトップにはどのようなメリットがあるのか解説します。

作業がしやすい

パーフェクトトップの一つ目のメリットは、塗装業者にとって作業がとてもしやすいということです。ほどよく伸びて、ローラーでも刷毛でも外壁に伸ばしやすくとても塗りやすい塗料です。

よく伸びる塗料というのは、普通は周囲に飛散しやすいのですが、パーフェクトトップは飛び散りにくいという特性もあります。

耐久性が高い

外壁塗装が劣化する原因というのは、紫外線によって顔料に含まれる酸化チタンにラジカルが発生するためです。

パーフェクトトップなどのラジカル塗料というのは、ラジカルを制御して、劣化を防ぐための成分を配合しています。

そのために、従来の4種類の塗料の中で2番目に耐久性のあるシリコンを超える耐久性を実現しています。耐久性が高いのに、コスパも良い塗料ということで、人気が急上昇しています。

美しい艶が出せる

パーフェクトトップは仕上がりが美しい塗料ということでも人気があります。美しい仕上がりで、艶をきれいに出せる秘密は、配合されているポリマーにあります。ポリマーが塗膜の間の隙間を埋めることで、塗膜の表面がとても細かく緻密に仕上がります

パーフェクトトップ専用の下塗りと組み合わせれば、さらに優れた美しい仕上がりを実現できます。

危険性が低い

外壁塗装の業者や職人さんからパーフェクトトップが高く評価されている理由には、水溶性塗料で危険性が低く、扱いやすい点もあります。塗料には水溶性塗料と油性塗料があります。

油性塗料には有機溶剤が使われているので、強いシンナー臭がする上に引火性もあるので、扱いに注意が必要です。また、シックハウス症候群の原因にもなります。

水溶性のパーフェクトトップなら、油性塗料の有機溶剤のこのような危険性を考えずに使えるのでとても安心です

メンテナンスしやすい

外壁塗装に使われる塗料の中には、汚れが落ちにくい塗料もあります。そういった塗料を使ってしまうと、水に馴染みにくく、すぐに弾いてしまうので、外壁の水洗いをしても、なかなか汚れが落ちません。

パーフェクトトップの場合には、親水化技術を採用していて、水に馴染みやすいという効果があります。外壁が外気のホコリや土で汚れたとしても、少し強い雨が降れば、雨水だけで簡単に汚れを洗い流せます

パーフェクトトップのデメリット

パーフェクトトップにはこのように大きなメリットがありますが、一方でデメリットもあります。こちらではパーフェクトトップのデメリットについてもお伝えします。

下塗りに同シリーズを使わないと効果が得られない

パーフェクトトップを使うデメリットには、使える下塗りが限られているという点です。パーフェクトトップを使う場合には、パーフェクトトップ専用に開発された下塗りを使わなければ、効果が弱くなってしまいます

費用を下げようとして、違う下塗りを使うことが絶対にないように気をつけましょう。

信頼性が低い

パーフェクトトップのデメリットとして、実際にカタログに記載されている耐久性があるのかどうかがまだわからないという声もあります。パーフェクトトップが発売されたのが2012年なので、最初に使われた物件でも、耐久性の14年目がやってくるのが2026年です

実際に2026年になってみないと、パーフェクトトップの真の評価ができないという声もあります。とはいえ、メーカーがこのような耐久性をうちだして発売に踏み切ったからには、相当過酷な耐久実験を行っているはずです。

カタログに記載している耐久性があることを信じたいものですが、こればかりは実際に14年から16年たってみないとわからないというのも現実です。

対応できない業者もある

パーフェクトトップのデメリットとしては、パーフェクトトップを扱っていない外壁塗装業者がまだまだ多いという点です。今までに扱ったことがなくても、お願いすればパーフェクトトップを使ってもらえる業者もいます。

しかし、「信頼性が低い」でみたように、実際に耐久性がどうなのか、まだわからないということで、今までの実績のある塗料を使うようにすすめる外壁塗装業者もいます。

お願いをしてもパーフェクトトップを使ってもらえない業者もあるという点がデメリットと言えます。パーフェクトトップを使って欲しいのであれば、パーフェクトトップに対応してくれる業者を探さなければいけません。

外壁塗装業者の一括見積りサービスを利用すれば、価格だけではなくて作業の内容も比較できます。パーフェクトトップを扱ってくれる業者も見つけることができるので、ぜひ一度無料の一括見積りを取り寄せてみましょう。

パーフェクトトップと外壁の相性について

外壁塗装をする時には、使いたい塗料と塗装をする建物の相性も考えなければいけません。こちらでは、パーフェクトトップと建物との相性について詳しく見ていきましょう。

パーフェクトトップと相性の良い・悪い建物

パーフェクトトップと相性の良い建物と悪い建物は次の通りです。

パーフェクトトップと相性の良い建物
  • 一戸建て
  • 集合住宅
  • 店舗
  • 工場
  • 倉庫
  • オフィス
  • 商業ビル
  • 学校
  • 病院
  • 福祉施設
パーフェクトトップと相性の悪い建物鋼構造物(鉄塔・ガスタンクなど)

一般的な建物であれば、ほとんどの種類の建物にパーフェクトトップは利用できます。ただし、鉄を使用している部分は錆が発生するので、塗装をする前に錆落としや錆止めが必要になります。通常の塗装とは違う工程が必要になる、鉄などのサビが生じやすい金属部分の塗装には向いていません。

パーフェクトトップが使用できる外壁

塗料によっては外壁材との相性も考えなくてはいけません。パーフェクトトップが使える外壁材と使えない外壁材は次のとおりです。

外壁材の種類パーフェクトトップの使用の可否解説
モルタル外壁中塗り・上塗りセメントと水、砂を混ぜて作った外壁
コンクリート外壁中塗り・上塗りセメントで作られた外壁
窯業系サイディングボード中塗り・上塗りセメントと繊維質の原料でパネル化された外壁
ALCパネル中塗り・上塗り軽量コンクリートをパネル化した外壁
付帯金属中塗り・上塗り手すりや階段などの鉄やアルミの金属部分
金属パネル中塗り・上塗りトタンや金属メッキを施した外壁
FRP中塗り・上塗りガラスなどを混ぜて強度を高めた繊維強化プラスチックなどの外壁
木部中塗り・上塗り木でできた部分
タイル外壁不可タイルには塗装が必要ないため

パーフェクトトップは・現在の住宅に使われているほどんどの外壁で利用できるので、特に相性などを考える必要はありません。

パーフェクトトップに関するQ&A

パーフェクトトップに興味のある方からよく寄せられる質問にお答えします。

パーフェクトトップの人気色は?

パーフェクトトップを使って外壁塗装をする場合に、特に人気が高いカラーはどのカラーなのか興味のある方が多いようです。パーフェクトトップを使っての外壁塗装では、ベージュ系やクリーム系といった白色系のカラーの人気が特に高いようです。

また、落ち着いた色合いを求める方には、ブラウン系やグレー系も人気です。暖かい雰囲気を出せるオレンジや黄色といった暖色系を選ぶ方も少なくありません。

パーフェクトトップの希釈率は?

パーフェクトトップはどのくらいの希釈率で薄めるのかという疑問も多いようです。パーフェクトトップの希釈率は3%から5%です。1平方メートルあたりの使用量は、メーカーが公表しているのは0.11kgから0.17kgです。業者が仕入れる場合には、1缶あたり15kgなので88平方メートルから136平方メートル塗ることができるはずです。

見積書には、塗る面積が記載されています。通常は、下塗りの上にパーフェクトトップを2回塗る3度塗りをするので、塗る面積が250平方メートルの場合には4缶ほど使うはずです。それを下回る場合には、水を沢山入れて薄めすぎているか、2回塗るべきところを1回しか塗っていないということです

業者が塗料の缶をいくつ空けたかで、手抜きをしているかどうかが分かります。作業工程もしっかりとチェックするようにしましょう。

使用前にパーフェクトトップの性能や特徴を理解しておこう

この記事では、コスパが良いと人気が高いパーフェクトトップの特徴について詳しく解説してきました。パーフェクトトップにはメリットもありますが、デメリットもあります。利用する場合にはよく特徴を理解した上で選択しましょう。

パーフェクトトップを使いたいと思った時に一番注意しなければいけない点は、外壁塗装を依頼しようとしている業者が、パーフェクトトップを扱っているかどうかでしょう。パーフェクトトップを使っている業者を探すためには、一括見積りサービスで複数の業者から査定を取り寄せることをおすすめします。価格だけではなく、工事内容なども確認した上で業者を選べば、絶対に間違いないでしょう。